2016 Fiscal Year Research-status Report
看護師の病棟組織風土認知尺度の開発および組織風土が看護師の精神的健康に与える影響
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16K12001
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
高野 美香 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 助教 (70757591)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
高山 裕子 国際医療福祉大学, 小田原保健医療学部, 講師 (00637803)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 組織風土 / 尺度開発 / 看護師 / 病棟 / 精神的健康 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は,病棟の組織風土という用語を定義するために文献検討と概念分析をして,尺度の項目を検討,尺度の項目に対しては,専門者会議をおこない,妥当性が確保された尺度原案を作成するという計画で進めてきた。 尺度開発の理論的背景となる病棟の組織風土の概念については,文献と先行研究より検討した。その結果,導き出された病棟の組織風土の概念と文献検討で得られた既存尺度等を参考に,尺度のアイテムプールを作成した。その後,看護師臨床経験5年以上の看護学研究者で構成された専門家会議をおこない尺度項目を精選した。さらに,内容的妥当性として,それぞれの項目が目的にあった内容か,表現の不明瞭さや重複内容・測定内容の欠損がないか,等を確認し,また,表面的妥当性として,意味不明な項目,意味内容が重複している項目,回答困難な表現等を検討した。その結果, 8下位尺度33項目で構成された「看護師の病棟の組織風土認知尺度」の原案が完成した。 尺度原案の完成後,開発した尺度の基準関連妥当性をみるために,質問紙の外的基準に使用する尺度を検討し,AWS(Areas of Worklife Survey)を用いることにした。AWSは原版が英語であるため,使用に際して,版権を持つ米国の出版社と日本語版作成者に使用許可を得た。また,質問紙の完成後,所属機関の倫理審査を受審し,承認を得た。 次年度は,開発した「看護師の病棟組織風土認知尺度」の信頼性・妥当性の検討をおこなう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
尺度開発に際しての理論的背景となる概念の明確化,尺度原案の作成,尺度の基準関連妥当性をみるための外的基準の選択,倫理審査の承認,といった今年度の計画は終了できた。次年度予定している尺度の信頼性・妥当性の検討に向けての準備は整いつつあり,進捗はおおむね順調である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は,開発した「看護師の病棟組織風土認知尺度」の信頼性・妥当性の検討をおこなう。 調査実施前に,小規模の予備調査を実施し,尺度原案の妥当性を検証してから,約500名の看護師を対象に尺度原案を用いた無記名自記式質問紙調査を実施する予定である。 尺度原案の検討として,信頼性に関しては,Cronbachα係数の算出,折半法を用いて分析する。また,因子的妥当性のあった項目に対してG-P分析,I-T分析をする。時間的安定性については,2週間の間隔でテスト-再テスト法をして相関係数を算出する。構成概念妥当性については,探索的因子分析をし,基準関連妥当性については,外的基準に用いた尺度AWS日本語版と相関係数を算出する。 この尺度が完成したら,看護師が認知する病棟の組織風土と,精神的健康の関連を見るために横断研究を計画していく。
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Causes of Carryover |
今年度は,研究成果を発表した国際学会が近隣国で,学会の旅費を削減することができたため,次年度へ繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度削減できた旅費分は,次年度に繰り越し,調査費用である質問紙の郵送費,データ入力委託費等に充当していく。
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Research Products
(6 results)