2019 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of the work environment improvement program which makes nurse's stress reaction reduce
Project/Area Number |
16K12011
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Research Institution | Tokyo Health Care University |
Principal Investigator |
吉田 えり 東京医療保健大学, 看護学部, 准教授 (30623798)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
蓮池 光人 森ノ宮医療大学, 保健医療学部, 講師 (30760657)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ストレス反応 / Sense of Coherence:SOC / 職場環境 / 看護師 / 「いいね!」シール / 感謝 / 承認 / 重回帰分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)などで普及している、プッシュボタンにヒントを得て、感謝や承認の気持ちを伝えるサンクスカード、OKカードを改良した「いいね!」シールを導入し、職場の友好性を高め、ストレス反応を低減し、個人要因である健康保持要因のSOCを高め得る職場環境改善プログラムの確立を図ることであった。 研究対象は研究同意の得られた看護職員165名であった。ベースライン測定は2016年12月~2017年1月と2017年8月、介入期間は2017年5~9月内の8週間と2017年10月~2018年2月内の8週間であった。介入効果の検証には二元配置分散分析、介入に伴う心理的ストレス反応の変化に関連する要因の検討には、目的変数を介入前後の心理的ストレス反応の差分、説明変数を介入前後の職業性ストレス調査票のストレス要因9因子、影響因子4因子、SOC-13、BSCP、HPI、主観的健康(身体・心)それぞれの差分として重回帰分析 (stepwise変数選択法)を行った。 平均年齢は41.7±12.2(標準偏差)歳、女性89.1%、配偶者がある者は42.4%、子どもがある者は52.1%であった。平均臨床経験年数15.6±11.1年で、役職のある者は15.8%であった。二元配置分散分析において、交互作用を有し、かつ、有意な変数は認めなかった。一方、介入に伴うストレス反応の変化に関連する要因には、SOC-13、主観的健康(身体・心)、心的負担(質)、働きがい、シール使用枚数が採択された。 心理的ストレス反応の変化には、健康保持要因のSOCの上昇、「いいね!」シールの使用枚数が関連し、本研究の目的を支持する結果を得た。
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Research Products
(1 results)