2016 Fiscal Year Research-status Report
日本語版ワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度の開発
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16K12015
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Research Institution | Kwassui Women's College |
Principal Investigator |
山口 善子 活水女子大学, 看護学部, 助教 (40589610)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大池 美也子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80284579)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護師 / 仕事 / 家族 / ワーク・ライフ・バランス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、看護師が仕事と家族役割を遂行することにより得られる豊かさ、ワーク・ファミリー・エンリッチメント(Work-Family Enrichment)を測定する英語版尺度の日本語版を開発し、信頼性と妥当性を検証することを目的としている。当該年度は、以下のプロセスにて日本語版ワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度を作成することを予定とした。①英語版ワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度の開発著者に尺度の翻訳許可を得る、②英語版尺度を日本語へ順翻訳する、③日本語にした内容を英語に逆翻訳する、④逆翻訳した内容について尺度開発著者に確認を得る。当該年度は、本研究代表者が英語版ワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度の開発著者であるDr. Kacmar, K, Michele に日本語版ワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度の日本語版を開発することについての許可を得た後、共同研究者とともに尺度を日本語へ翻訳(順翻訳)し内容を検討した。その後、ワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度の内容を知らない翻訳業者に、研究者らが作成した日本語版尺度の英語への翻訳(逆翻訳)を依頼した。そして、翻訳業者が英語へ逆翻訳したワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度日本語版を、尺度開発著者へ送付し内容の確認を依頼した。結果、尺度開発著者より、尺度の内容の一部が英語原版尺度の内容を反映していないとの指摘を受けた。その後、指摘を受けた内容について再度検討し新たな日本語版尺度を作成し、現在逆翻訳が終了した段階である。今後、尺度開発著者に再度内容の確認を依頼する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当該年度中に、ワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度日本語版を完成させる予定であったが、日本語版尺度の内容について、尺度開発著者から最終的な了承を得る段階には至らなかった。しかし、尺度開発著者より指摘を受けた内容について修正した日本語版尺度の作成は終了しており、今後はすみやかに尺度開発著者の了承を得ることができると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
尺度の日本語版について尺度開発著者より最終的な承認が得られたら、九州内の病院、訪問看護事業所、介護老人保健・福祉施設に勤務する看護師に対して、作成した日本語版ワーク・ファミリー・エンリッチメント尺度を用いた質問紙調査を行い、日本語版尺度の内的一貫性、基準関連妥当性、弁別的妥当性、構成概念妥当性の検証を行う。
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Causes of Carryover |
日本語版尺度の翻訳費用が予定より低額であったため、残高が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
英語原版尺度開発著者より、日本語版尺度の内容について最終的な承認を得るまでの翻訳費用とする。
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