看護師の「働きがい」尺度の開発

2016 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 16K12018
• Research Institution: Kyoritsu Women's University
• Principal Investigator: 山住 康恵 共立女子大学, 看護学部, 専任講師 (30553052)
• Co-Investigator(Kenkyū-buntansha): 北川 明 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 精神科学, 准教授 (20382377) ; 安酸 史子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究, 内科学, 教授 (10254559)
• Project Period (FY): 2016-04-01 – 2019-03-31
• Keywords: 働きがい / 看護師

Outline of Annual Research Achievements

本研究では，看護師の「働きがい」の構成要素を明らかにし，「働きがい」尺度を開発することを目的としている．
平成28年度は，看護学，心理学，経済学，社会学等の領域の「働きがい」「職務満足」「motivation」に関する，理論的，研究的文献を検討し，看護師の「働きがい」の構成概念の枠組みについて検討しているところである．
さらに，ハーズバーグの二要因理論の16項目を基にインタビューガイドを作成し，インタビュー調査の準備を行った．

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

インタビュー調査及びアンケート調査に係る倫理申請に時間を要し，調査開始時期が当初計画よりも遅れてしまった．
加えて，インタビュー調査の協力依頼に病院に説明に行ったこと，協力施設で倫理審査を行う必要が生じたことから，看護師へのインタビュー協力を得ることに時間を要した．
さらに，インタビュー協力者が予定数得られず，協力者との時間調整等にも時間を要し，インタビュー調査の進捗に遅れが生じている状況である．

Strategy for Future Research Activity

インタビュー調査から，看護師の「働きがい」に関する内容を多面的に抽出し，質問項目のアイテムをプールする．
プールしたアイテムから看護師の「働きがい」尺度の質問項目原案を作成し，専門的見地から質問項目の内容や表現の適切さに関する意見をもらい修正を行う．看護師経験者に質問項目原案票を用いて自記式質問紙留置き法による調査を行い，質問項目の多さや適切さ，回答時間等についての意見をもらい，修正を行う．修正した看護師の「働きがい」尺度の原案を用いて，200床～300床の病院で看護師300人を対象にプレテストを実施する．プレテストの結果から，質問項目の分布を確認し，項目内容の選定を行う．項目内容の選定後，下位尺度の作成をする．
プレテストの結果から作成された，看護師の「働きがい」尺度を用いて，全国の特定機能病院および，300床以上の機能評価認定病院の看護師2,500名を対象に本調査を実施する．アンケート調査の結果から，看護師の「働きがい」尺度の信頼性・妥当性の検証および，共分散構造分析による因子間の相関の検証を行う．看護師の「働きがい」尺度を完成させる．

Causes of Carryover

インタビュー調査が計画通りに進まず、インタビューにかかる経費が当初予定よりも少なかったため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度に予定人数のインタビュー調査を実施し、計画通りに使用する