2017 Fiscal Year Research-status Report
患者の社会生活への復帰を目指してコンフォートを促進し活力を高めるケアの構築
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16K12027
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
金正 貴美 香川大学, 医学部, 講師 (00335861)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | コンフォート |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は患者が社会生活に復帰できるよう、患者のコンフォートを促進し活力を高める援助モデルを構築することを目的としている。平成29年度は、2つの内容を行った。1.平成27年度に収集した実態調査のデータをもとに、コンフォートを促進できる枠組みを作成する。2.コンフォートを促進するケアについての文献検討を行うことである。1.について、具体的には(1)コンフォートを理解するために手掛かりとなる要因の抽出、(2)人がコンフォートになるために必要な要因を、コンフォートの因子ごとにモデル化を行った。重回帰分析ステップワイズ法を行うことにより、Comfort総和とComfortの構成要素への関連要因を抽出できた。2.について、PubMedや医学中央雑誌を用いて、Comfortと Careの2つをKeywordにして文献収集を行い、コンフォートを促進するケアについて述べている文献を特定し、現在までに英語文献23件、和文献8件収集した。文献検討が途中ではあるが、コンフォートを促進するケアには特徴があり、それは①日常生活支援における快適なケア②肯定感を強めるケア③人との絆を深めるケア④感覚に働きかけるケア⑤そばにいてくれると感じるケア⑥笑顔でその人全体を包むケアであった。次年度は、実態調査と文献検討の結果を踏まえ、社会復帰に際して、その人のコンフォートを促進し、活力を高めるケアの属性を明らかにする。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成29年度は、実態調査のデータを分析し、コンフォートを促進できる枠組みを作成すること、コンフォートを促進するケアについての文献検討を行うことを目的としており、文献検討が途中の段階であり、やや遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
まず文献検討を行い、人が退院する際に、直面する課題や困難がどのようなものかを明らかにする。回復を促すためにどのような支援をしているのか。具体的には退院するために症状マネジメントや服薬管理、就労支援相談などについて、患者の受け持ち看護師、そして退院支援を中心にケアを行っている看護師にインタビューを行う。
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Causes of Carryover |
データ収集を面接調査で行うための旅費、専門者間会議を行うための旅費として使用する。
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