2017 Fiscal Year Research-status Report
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16K12028
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
道面 千恵子 九州大学, 医学研究院, 助教 (80363357)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大池 美也子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 教授 (80284579)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 患者教育 / ビリーフ / 看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の目的は、糖尿病患者に対する看護師のビリーフの特徴を明らかにすることである。この研究によって、看護師の実践の基盤となるものの見方や考え方が明らかとなり、看護師の実践能力の向上や看護師の教育に役立つものと考える。 第一段階として、患者教育を専門とする資格を有する看護師にインタビューを行い、質的に分析を行った、インタビューデータは、SPSSテキストマイニング感性分析の手法を用いた。分析には、教育を専門とする教員、健康教育を専門とする教員にスーパーバイズを受けカテゴリ化を行った。結果、19カテゴリを抽出した。これらの19カテゴリから67項目の患者教育ビリーフの質問を作成し、患者教育ビリーフ質問調査紙を作成した。 第二段階として、作成した質問調査紙による調査を実施した。看護師600名から回答を得て、糖尿病患者への患者教育を想定した408名を有効回答とした。対象者の属性および、67項目の患者教育ビリーフの回答を得た。ビリーフ調査項目の因子分析の結果、糖尿病患者を対象とした患者教育ビリーフとして5因子が抽出された。これらの患者教育ビリーフは、看護師の年代、経験年数、教育・指導への関わり度などにより有意差を認めた。ビリーフ質問項目の信頼性係数は0.93であった。各因子の信頼性係数は、5因子ともに0.7以上であり、質問紙の信頼性は確保されたと考える。質問紙の妥当性については、さらに検討が必要であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究の第一段階は終了した。このインタビューデータは、雑誌へ投稿した。昨年度告済みである。第2段階の看護師対象とした調査結果までは終了した。看護師対象としては600名より回答を得て、現在論文を作成中である。この調査により患者教育ビリーフ質問紙の信頼性は保たれたが、質問紙の妥当性について、コントロール群への調査が必要である。妥当性を検討する追加の調査を行うために研究計画を倫理審査委員会へ提出している。
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Strategy for Future Research Activity |
患者教育ビリーフ質問調査をコントロール群、対象は健康教育を実践する保健師へ調査を実施する予定である。結果は、看護師の回答と比較し、患者教育ビリーフ質問紙の妥当性を検討する。
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Causes of Carryover |
調査が遅れたため、それに伴う人件費が生じていない。次年度の調査により、人件費を使用予定である。旅費について、テーマに関連する研究会へ参加が近郊であり、旅費が発生していない。また国際学会への参加旅費は、学会開催地がアジア圏内であり、金額がおさえられたため予定額を下回った。次年度の成果発表へ使用する予定である。
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Research Products
(2 results)