2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development of preoperative diet program for obese colorectal cancer patients
Project/Area Number |
16K12040
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Research Institution | Seisen University |
Principal Investigator |
中川 ひろみ 聖泉大学, 看護学部, 准教授 (30437131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊藤 雅昭 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 科長 (40312144)
田中 喜代次 筑波大学, 体育系, 名誉教授 (50163514)
西澤 祐吏 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (50545001)
笹井 浩行 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (60733681)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 大腸がん / 周手術期 / 肥満 / 減量 / プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、肥満を有する大腸がん患者を対象に、術前減量プログラムを開発し、減量プログラム完遂率と減少率について明らかにし、臨床評価することである。 対象者は、2016年10月~2018年5月の間に、がん診療拠点病院の手術準備外来に通院し、clinical stage0~Ⅲbと診断され、緊急的な手術を必要としない20歳以上80歳未満、かつbody mass index(BMI)25以上の腹腔鏡下手術を受ける待機的大腸がん患者とした。研究の趣旨に同意し、術前減量プログラムに登録・参加した患者40名のうち、包含基準と除外基準を満たす大腸がん患者26名を対象に症例集積研究を行った。 術前減量プログラムの内容は、医師、手術準備外来看護師、栄養科、リハビリテーション科からなる多職種連携チームを結成し、術前4~8週の待機期間に5~10%の減量を目標とし、①外来看護師と栄養士との連携による糖尿病治療に準じたエネルギー摂取管理指導、②医師と理学療法士による1日60分のスロージョグを指導した。その結果、減量期間は 38.0(最短6.0、最長82.0)日であり、プログラム完遂率は100%であった。減量は-3.5(+1.5~-11.1)kgであり、減少率は-5.3(+1.6~-10.8)%であった。術後合併症は26名中8名(30.8%)にみられ、その内訳は、手術部位感染が5名(19.2%)、イレウスが4名(15.4%)、排尿障害が3名(11.5%)、骨盤内膿瘍が3名(11.5%)であった。減少率が8.8%~10.8%の対象者には、術後合併症は観察されなかった。以上のことから、臨床において、本プログラムの安全性が示唆され、減量効果が期待できることが明らかとなった。
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Research Products
(2 results)