2019 Fiscal Year Annual Research Report
Effects of nurse-led self-management support for persons with mild-severe chronic obstructive pulmonary disease at outpatient department: a randomized controlled trial
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16K12041
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
田中 孝美 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (60336716)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西片 久美子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (90316307)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 療養支援 / 看護外来 / COPD / プロトコル |
Outline of Annual Research Achievements |
目的:看護外来において慢性閉塞性肺疾患(Ⅰ~Ⅲ期)患者へプロトコルに基づいた療養支援を実施し有効性を評価する. 方法:無作為化比較試験.94名の適格性を査定し,条件を満たす35名に動的割付を行い,即時介入群19名,Wait-list-control(WLC)群16名に振分けた.療養支援は通常の外来診療に加え,呼吸ケア専門資格を有する看護師が,プロトコルに基づき看護外来で個別面談を3回(介入期間4か月, 隔月で30分/回)実施した.即時介入群には割付後の外来より療養支援を行った.WLC群には割付後4か月間の対照期間を置いた後に療養支援を実施した.主要アウトカムはSGRQ,副次的アウトカムは療養行動実行と自己効力感(28項目),EQ-5D-5L,BMI,握力とした. 結果:ベースラインの同質性を確認し,Intent-to-treat分析を行った.①即時介入群の療養支援後と,WLC群の割付4か月後の比較では,SGRQのImpactsスコア (t=2.55,df=26.55, p=.02)と,息切れしにくい動作工夫の実行(p=.05)に有意差が認められた.②即時介入群とWLC群を合わせた療養支援の前後比較では,SGRQに有意差を認めなかった.副次的アウトカムで有意差が認められたのは,療養行動実行と自己効力感の7項目,息切れしにくい動作工夫の実行(p=.00),運動の実行(p=.01),内服の実行(p=.03),うがいや手洗いの実行(p=.02),うがいや手洗いの効力感(p=.01),看護師の話しやすい雰囲気(p=.03),思っていることを話すことができた(p=.00)で,いずれも療養支援後に向上していた. 考察:療養支援プロトコルは,患者が語ること,個人の状況に応じた特に動くことへの療養行動実行への有用性が確認された.また,患者が経験している病いの衝撃に配慮する重要性が示唆された.
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