2016 Fiscal Year Research-status Report
慢性閉塞性肺疾患患者の包括的セルフマネジメント教育プログラムの構築と検証
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16K12042
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Research Institution | Kanto Gakuin University |
Principal Investigator |
若林 律子 関東学院大学, 看護学部, 准教授 (20609359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 智子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (60303369)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 慢性閉塞性肺疾患 / セルフマネジメント / 患者教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者のためのセルフマネジメント教育プログラムLiving Well With COPD(LWWCOPD)の日本語版である「COPDライフ~COPDとうまくつきあう~」を用いたわが国におけるセルフマネジメント教育プログラムの構築と検証を目的としている。 本年度は、「COPDライフ」の内容の見直しを呼吸器内科医、慢性呼吸器疾患看護認定看護師らと行い、最終版を完成した。「COPDライフ」は、80ページからなり、LWWCOPDと同じく患者と対話ができるようテキストへの記入欄、自己効力感の評価ページなどが含まれている。一方で、「COPDライフ」を用いてセルフマネジメント教育を行っていくためには、患者用テキストやプログラムだけでなく、セルフマネジメント教育を行うスタッフ用マニュアルやプログラムが必要であることが喫緊の課題となった。そのため、本年度は、「COPDライフ」の作成と並行してスタッフ用マニュアルの作成を行った。スタッフ用マニュアルの作成では、「COPDライフ」、スタッフ用マニュアルを用いたロールプレーを研究協力者らで行い、修正を経て作成した。 本年度においてLWWCOPDを行っているカナダでのスタッフ教育研修への参加を予定していたが、「COPDライフ」、スタッフ用マニュアルの作成が終了していなかったため、実施することができなかった。次年度においては、実際に「COPDライフ」を用いてセルフマネジメント教育を行うスタッフが参加し、LWWCOPDの教育研修を受け、わが国におけるスタッフ教育プログラムを作成する予定である。 また、次年度からの「COPDライフ」を用いたセルフマネジメント教育プログラムを検証するための多施設における臨床研究に向け、臨床研究登録や各施設における倫理審査委員会への承認などの準備をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者のためのセルフマネジメント教育プログラムに必要となるLiving Well With COPD(LWWCOPD)の日本語版「COPDライフ~COPDとうまくつきあう~」の作成が終了した。また、セルフマネジメント教育プログラムを実施する上で、課題となっていたスタッフ用マニュアルの作成はおおむね順調に進んでいる。 しかし、本年度予定していたLWWCOPDの教育研修に参加することができなかったため、次年度に参加し、スタッフ用プログラムの構築を行う予定である。 また、次年度実施予定である臨床研究への準備を早急に行い、臨床研究を開始できる環境を整えていく予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度作成した「COPDライフ~COPDとうまくつきあう~」を用いたセルフマネジメント教育プログラムを実施するためのスタッフ用プログラムを構築する。 さらに、「COPDライフ」を用いたセルフマネジメント教育プログラムを検証するための多施設における臨床研究を行っていく予定である。そのため、臨床研究を進めていく上での準備を早急に行っていく。また、多施設での研究となるため、それぞれの研究協力者らとの連絡、相談や調整などを綿密に行っていく。
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Causes of Carryover |
本年度は、COPD患者におけるセルフマネジメント教育の患者用テキスト「COPDライフ~COPDとうまくつきあう~」を完成させ、次年度の臨床研究に向けた冊子を印刷予定であったが、「COPDライフ」の最終確認が遅れたため印刷は次年度となり、次年度使用額が生じた。 また、本年度追加会議開催のため、前倒し請求を行ったが、研究協力者らの予定が合わず、次年度へ繰り越しとなり、次年度使用額が生じた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度より生じた使用額については、平成28年度に完成させたセルフマネジメント教育の患者用テキスト「COPDライフ~COPDとうまくつきあう~」の冊子の印刷に用いる。 また、平成29年度では、多施設における臨床研究を開始するための準備に向けた費用、研究協力者らとの会議費用に用いる。
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Research Products
(2 results)