2018 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of nurses' support for families in charge of surrogate decision-making for life-sustaining treatment of emergency patients
Project/Area Number |
16K12043
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Research Institution | Iwaki Meisei University |
Principal Investigator |
樅山 定美 いわき明星大学, 看護学部, 講師 (30713838)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 代理意思決定 / 救急看護師 / 家族 / 看護支援 / 重要性 / 救命救急センター |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究背景】救急医療を必要とする患者の多くは、生命の危機的状況であることが多く、意思決定が容易にできない現状がある。そのため、家族は患者の状況も把握できないまま、多くの代理意思決定を担うことが求められる。高度救命を実践する看護師においては、このような危機的状況を垣間見ている家族の代理意思決定支援を重要と感じながらも、患者の救命を最優先するがゆえに、家族に対する具体的な看護支援が行えていない現状がある。【本研究の目的】高度救急救命センターに搬送された患者の延命治療に対する看護師の代理意思決定を担う家族への看護支援の構築を目指すことであった。研究方法として、全国救命救急センター288施設(日本救急医学会HP)のうち、研究同意が得られた64施設の全看護スタッフを対象に、無記名によるインターネット調査を行った。調査票は代理意思決定に関する先行文献より自作の調査票25項目を作成し、意思決定が困難な患者の家族の代理意思決定支援について看護師が捉える重要度を調査した。探索的因子分析では、プロマックス回転を採用し、推定法については最尤法を用いて実施した。統計学的な研究結果の解釈は、統計学の研究者に協力を得て、研究協力者である複数の研究者とともに検定方法などの妥当性を吟味した。結果として、家族の代理意思決定支援における看護師が捉える重要度等について分析を行い、研究活動は予定通り終了した。 今後の研究発展として、本研究をもとに代理意思決定支援における救急看護師の役割を明確にする。さらに、それに基づき代理意思決定支援のプロトコル確立と看護教育プログラムの構築を目指していく予定である。
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Research Products
(1 results)