2019 Fiscal Year Annual Research Report
Care system for prevention of the medical device related pressure ulcers
Project/Area Number |
16K12045
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Research Institution | Kanazawa Medical University |
Principal Investigator |
木下 幸子 金沢医科大学, 看護学部, 准教授 (50709368)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須釜 淳子 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00203307)
松井 優子 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (00613712)
紺家 千津子 石川県立看護大学, 看護学部, 教授 (20303282)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 医療関連機器 / 弾性ストッキング / 圧迫創傷 |
Outline of Annual Research Achievements |
深部静脈血栓(DVT)予防のために広く使用されている弾性ストッキング(GCS)は、医療機器の一つであるが、一方で圧迫創傷が報告されている(2011)。日本褥瘡学会(JSPU)は、医療機器関連圧迫創傷(MDRPU)を定義し、DVT予防用GCSによる圧迫創傷(GCSRPU)は実態調査で上位を占めるとの報告(2016)からGCSによる発赤やびらん、潰瘍といった圧迫創傷の予防の重要性を示した。予防ケアの基準を作成することは課題であった。JSPUではベストプラクテイスが作成されたが(2016)、エキスパートオピニオンによるところが多く、骨突出や血流の評価、機器の情報やケアの評価について詳細なアセスメント項目が必要でありケアシステム案は未完成である。本研究の目的は、GCSRPUの発生の個体要因、機器要因、ケア要因について詳細を明らかにし、さらに個々に適したGCSの選択を含め予防ケアシステムを構築し評価することである。本年度は、ピコプレスを用いた着圧の測定に加え、エコーの活用により骨突出、浮腫の評価につなげた。また、本邦で使用されているGCSは、国内外の製品等10社余りがある。各々は医療機器として認証されDVT予防のための着圧設計がされているが、製品により素材、モニターホールの位置、ポジションマーカーの有無や位置は様々である。サイズを選択するための測定部位も異なる。また、多くは施設に1社のみの使用に限られ、これは個体が様々であるにもかかわらず、個々に合わせた選択しづらいことが考えられた。以上から機器要因となりうるGCSによる特長を整理した。健常人の着用により、しわやずれの特徴をみた。ベストプラクテイス発刊、診療報酬改訂後、施設ではGCSRPUの予防対策の現状の変化と対象施設の弾性ストッキングの圧迫創傷の推移と、看護師の知識、認識を調査した。以上からGCSRPU予防ケアシステムを構築した。
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