2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a reflection model and a guideline regarding training of clinical judgement abilities for fall prevention
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16K12059
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
加藤 真由美 金沢大学, 保健学系, 教授 (20293350)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
正源寺 美穂 金沢大学, 保健学系, 助教 (80345636)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 転倒予防 / 臨床判断力 / 省察 / リフレクション / 開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、転倒予防のための臨床判断力育成に係る省察モデル・省察ガイドラインを開発することである。本研究の背景として、卓越した臨床判断力は一般的には多くの成功・失敗体験を積む必要があるため何年もかかるといわれている。しかし、効果的に省察(リフレクション)教育を取り入れることができれば、より早く失敗体験を回避した有効な臨床判断力を育成できる。このことは、新人看護師のケア能力への自己肯定感が向上することや、行動予測が困難な転倒リスクの高い患者の転倒および転倒により生じる損傷の予防に貢献する。今年度の研究の目的は、熟練看護師26名のインタビュー成果に基づき開発した「新人看護師の転倒予防のための臨床判断力育成に係る省察モデル」および「その省察ガイドライン」が妥当であるかを検証することであった(金沢大学医学倫理審査委員会承認:949-1)。 新人看護師を除く看護師を対象に無記名自記式質問票を437部配布・364部回収(回収率83.3%)し、有効回答は357部(有効回答率98.1%)であった。また、看護師長に33部配布・24部回収(回収率:72.7%)し、有効回答率は100%であった。 モデルの妥当性・重要性・実行可能性の級内相関係数(二元配置混合モデル 一致性)はr=.693(95%信頼区間[CI]:.929-.884)であった。モデルのガイドラインとなる指針は、妥当性はr=.995(95%CI: .987-.999)、重要性はr=.995(95%CI:.988-.999)、実行可能性はr=.955(95%CI:.988-.999)であった。以上のことから、本モデルとガイドラインは看護師の継続教育として使用可能であることが示唆された。
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[Journal Article] パーソン・センタード・ケアを基盤とした認知症高齢者に対する転倒予防プログラムのケアスタッフに対する介入効果2019
Author(s)
鈴木みずえ, 松井陽子, 大鷹 悦子, 市川 智恵子, 阿部 邦彦,古田 良江,内藤智義, 加藤真由美,谷口好美, 平松知子,丸岡直子,小林小百合,六角 僚子,関由香里,泉 キヨ子, 金森雅夫
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Journal Title
日本老年医学会誌
Volume: 56
Pages: 487-497
DOI
Peer Reviewed
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