2016 Fiscal Year Research-status Report
がん患者と家族の家族機能を良好にするための患者・家族支援モデルの構築
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16K12077
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Research Institution | Takasaki University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
石田 順子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 教授 (10455008)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 和子 新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30586079)
神田 清子 群馬大学, 大学院保健学研究科, 教授 (40134291)
上原 徹 高崎健康福祉大学, 健康福祉学部, 教授 (60303145)
砂賀 道子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 准教授 (50389748)
小野 千沙子 高崎健康福祉大学, 保健医療学部, 助手 (90610791)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | がん患者と家族 / 家族機能 / レジリエンス / 支援モデル |
Outline of Annual Research Achievements |
がん患者の家族機能は疾患から何らかの影響を受けており、またがんの病期により家族機能に違いがあることが考えられる。レジリエンスは周囲の働きかけや適切な支援にて変化する個人特性であり、レジリエンスが高くなるように支援することで家族機能が良好になうと考えられる。家族機能とレジリエンスに着目し、がんの病期による家族機能とレジリエンスの関係を明らかにし、各病期毎に患者と家族に必要な支援を提供することが重要であると考えた。そこで、本研究の目的は、がん患者とその家族が良好な関係を保ち、安心して日常生活が送れるようにするための「がん患者と家族の家族機能を高めるための支援モデルを構築」することである。平成28年度は、「がん患者とその家族の家族機能とレジリエンスの明確化」に向けて、下記のことを行った。 1.がん患者とその家族機能とレジリエンスの関係を明らかにする。 当初の予定では、研究対象とする患者の病期を急性期生存の時期:がんの発見から治療終了(がんサバイバーシップ4つの季節※より)とし、初期のがん患者を対象とする予定進めていたが、協力してくれる対象が少ない可能性を懸念して研究協力者から助言があったためその助言をもとに対象とする患者の範囲を広げたので再度国内外の文献を収集し、文献検討を行い、研究計画書の作成を進めている。7月に倫理審査を受ける予定である。 2.がん患者とその家族がとらえる家族の関係性を明らかにする。 がん患者とその家族の関係性についてどうとらえているか、半構成的面接で、それぞれに面接を行っている。現在2組4名の面接が終了した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成28年度は「がん患者とその家族の家族機能とレジリエンスの明確化とがん患者とその家族の関係性の明確化を行う」ことを目的に研究を進めた。まず、「がん患者とその家族機能とレジリエンスの関係を明らかにする」においては研究計画書を作成し、倫理委員会を通し、調査を行う予定であった。しかし、がん患者とその家族がとらえる関係性を明らかにするため、対象に説明したところ受けてくれる方が当初の予定より少なかったため、研究計画書を倫理に提出する前に対象について検討するとともに新しい施設の開拓を進めていった。対象の検討および新しい協力施設の開拓に時間を要したことで、研究の遅れにつながったと考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
研究に協力して下さる施設を2施設開拓したので、そこに期待したいと考えている。対象とする患者の病期を手術をして現在治療を続けている人と対照を広げた。7月には研究計画書を倫理委員会に通し、研究を進めていく予定である。当初は、6か月おきに4回アンケートに協力してもらう予定であったが、2回目のアンケートを6か月後3回目のアンケートを1年後に修正する。また、研究協力が順調に得られない時には、さらに1施設増やすか研究協力者とともに検討を重ねていきたいと考えている。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が生じた理由は、研究計画書の作成に時間がかかりすぎたこと、調査の開始できなかったことにより、統計ソフトの購入ができず、特に、謝金や人件費、パソコンの購入、切手の購入等物品の購入に使用できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、調査が開始できれば、謝金、郵送のための切手代、統計ソフトの購入やレジリエンス尺度の購入費用が必要である。調査を開始できれば、プレテストや本調査で200~400名に対する謝金、郵送時にかかる封筒・切手代などが必要である。データ入力補助者に対する人件費、会議費用、謝金も必要となる。さらに、調査データを入力するためのパソコン購入のための費用、がん患者の看護・治療等に関わる最新の知識を得るための図書購入費、文献複写に関する費用、論文投稿や別刷費などを計上する。
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