2016 Fiscal Year Research-status Report
家族基盤に基づくコペアレンティングを促す妊娠期介入プログラムの開発と検証
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16K12089
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 康香 東北大学, 医学系研究科, 助教 (10332941)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護学 / 妊娠期 / 親になる / 夫婦 / コペアレンティング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、国内外の文献や資料から、coparentingの概念分析と、coparentingを促す介入プログラムの文献検討、coparentingを促す妊娠期介入プログラムと評価尺度の開発を進めた。Coparentingの概念分析は現在も進行中である。Coparentingを促す介入プログラムの文献検討では、システマティックレビューの手法を用いることを検討し、講演会などに参加、連携研究者と検索ツールの検討を行い分担し、作業を進めている。介入プログラムでは、Family Foundation Program(Feinberg and Kan 2008)の全訳版(開発者の許可を得て翻訳済)より、日本において、妊娠期に行うプログラムの検討を行い、「試作版coparentingを促す妊娠期介入プログラム(仮題)」を作成:セッション1(家族を築く)、セッション2(感情と喧嘩)、セッション3(チームワーク)、セッション4(一緒に行う)、プレテストを行い、プログラム内の構成や使用媒体を修正した。評価尺度としては、昨年度から今年度にかけて開発した、Coparenting relationship scale(Feinberg, 2012)の日本語版をはじめ、8つの尺度を使用することとした。対象は、第1子妊娠中の夫婦(初産婦の夫婦、男女)60組(介入群30組、対照群30組)とし、夫婦双方が日本人、夫婦双方に精神疾患がないものとした。プログラム参加への募集は、市内の産科診療所にチラシを配布、協力病院の出産前教室にてのリクルート、ネットワークサンプリングとした。そのほか、研究に関するWebサイトを開設し、幅広く募集を行った。データ収集時期は、研究参加時、妊娠後期(36週)、出産後1か月、出産後3か月とした。現在プログラムを試行中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
プログラムの試行も始まり、おおむね計画通りに進んでいる。
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Strategy for Future Research Activity |
来年度は継続して文献検討を行う。また介入プログラムを追跡調査し、その効果について分析を行う。
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Causes of Carryover |
海外から学位論文や書籍を取り寄せているため、年度内に納入できなかった。介入後3か月まで追跡調査をしたのちの謝礼の支払いとなるため、年度内の利用とならなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度以降、平成28年度分と合わせて介入プログラム協力者への謝礼、プログラム媒体の修正、必要物品の購入、情報収集のための旅費、書籍・文献の購入などに使用予定である。
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Research Products
(3 results)