2018 Fiscal Year Annual Research Report
Development and validation of a pregnancy intervention program promoting family-based coparenting
Project/Area Number |
16K12089
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
中村 康香 東北大学, 医学系研究科, 准教授 (10332941)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 看護学 / 妊娠期 / 親になる / 夫婦 / コペアレンティング |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、昨年度実施した介入プログラムの結果を再分析、成果発表へとつなげた。妊娠期に夫婦のコペアレンティング関係性を促進するプログラムを実施した結果、1か月後、3か月後にどのような要因が夫婦のコペアレンティング関係性に影響を及ぼしているのかを2次分析した。対象は、妊娠27週前後に募集され、19組が30週までにプログラムを受講し、8組が対照群として研究参加に同意した。コペアレンティング関係性、抑うつ、夫婦関係、妊娠期の快適性、産科的データ、人口統計学的データを妊娠36週、産後1か月、3か月に収集した。従属変数をコペアレンティング関係性とし、重回帰分析を行った。その結果、産後1か月の男性におけるコペアレンティング関係性を予測するものは、希望した妊娠かどうか、と配偶者の妊娠期の快適性であった (p=.004, Adjusted R2=.398)。一方で、産後1か月の女性におけるコペアレンティング関係性を予測するものは統計的に有意なものはなかった。産後3か月におけるコペアレンティング関係性を予測するものとしては、男女ともに産後1か月の抑うつとコペアレンティング関係性が有意であった。以上のことより、妊娠期の妊婦における快適性を促すことが産後早期の男性におけるコペアレンティングの関係性を促す可能性があることが示唆された。また、産後早期のコペアレンティング関係性は、その後の両親におけるコペアレンティングへとつながることも示唆され、妊娠期からのコペアレンティングを促すことの重要性が示された。 我々が開発した日本語版コペアレンティング尺度について、対象が0歳児のみであったため、未就学児まで対象を広げ、尺度の信頼性と妥当性の確保を図る目的で、対象の児を育児している男女1200名に対し再度調査を施行。α係数.77(男性)、.83(女性)、全体で.82と信頼性が確保された。
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Research Products
(2 results)