2017 Fiscal Year Research-status Report
乳幼児を持つ夫婦のセクシュアリティを含めた夫婦関係と出生力:フィンランドとの比較
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16K12102
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
日高 陵好 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 教授 (90348095)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 敏生 広島大学, 医歯薬保健学研究科(保), 教授 (20251069)
矢野 美紀 広島都市学園大学, 健康科学部, 教授 (80347624)
伊藤 良子 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 助手 (70594430)
吉田 彰 県立広島大学, 保健福祉学部(三原キャンパス), 名誉教授 (30136113)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 夫婦関係 / セクシュアリティ / 比較調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、セクシュアリティを含めた夫婦関係が、第1子をもった若い夫婦の出生力とどう関連しているかを、日本とフィンランドの実証調査の比較を用いて明らかにすることを目的としている。初年度である平成28年度は国内の倫理委員会を経てパイロットスタディを国内4か所で行った。それを基に微調整を行い、平成29年度は国内での本調査を開始した。これまで国内4か所にて8回の調査を行った。目標数に達するまで平成30年度もデータ収集を継続する予定である。フィンランド調査においては、9月に訪問し、共同研究者と毎日協議を行い、研究を進めた。質問紙の英語版の最終見直しを行い、質問紙に付随する研究依頼文書や同意書を作成し、加えてフィンランドにおける倫理委員会提出書類を作成した。また、フィンランド国内の3か所の市でのデータ収集を考えているため、3つの市それぞから許可を受けるための申請書の作成を行った。英語で作成した質問紙、依頼文書、同意書等をすべてフィンランド語に変える作業を行った。帰国後は、フィンランドにおける調査のための調査用紙の印刷、封筒印刷等を行った。平成29年度に行いたい調査、準備等すべて遂行できたと考えている。フィンランドの3つの市からは3月末までで研究調査に対する許可書(3つ)をもらった。また、フィンランドのA大学倫理委員会から研究遂行への承認を得た。これで平成30年(最終年)にフィンランド調査を行う準備を整えることができたと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パイロットスタディを組み込んだため、本調査の開始が遅れた。また、本調査を開始したものの、データが目標数に達していないため、今後も国内での調査を継続する。フィンランド調査は、開始のための準備がすべて整い、平成30年度に本調査を開始することができる。そのため、遅れてはいないが、継続調査もあるため、「おおむね順調に進展している」と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
国内での本調査を目標数に達するまで継続する。目安は8月までを見込んでいる。4月にフィンランドを訪問し、フィンランドでの本調査を開始する。国内のインタビュー調査を8~9月、フィンランドでの質問紙調査を8月までに終了し、インタビュー調査を9月と予定している。すべての調査を9月中で終了し、10月から分析し、成果物作成に入る。年度が終わるころまでには成果物完成を見込んでいる。
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Causes of Carryover |
8,994円の残額となった。国内本調査が継続となり、当初考えていたインタビュー調査を平成30年度に行うことにしたため、予算は少し残った。その残額ではインタビュー調査は困難であるが、今年度、国内調査を幅広く行うために遠方にもでかけたために旅費に予想以上に経費がかかったということがある。次年度はインタビュー調査にかかる旅費、謝金、フィンランド調査のための旅費、郵送費、研究協力費(現地通訳等)等に予算を使用する予定である。
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Research Products
(1 results)