2018 Fiscal Year Annual Research Report
Study on Remote Support Program Development for Farm Household Women Responsible for Home Care in a Depopulated Agrarian Region
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16K12110
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Research Institution | Tsukuba International University |
Principal Investigator |
大槻 優子 つくば国際大学, 医療保健学部, 教授(移行) (10258973)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島貫 秀樹 つくば国際大学, 医療保健学部, 講師(移行) (40326749) [Withdrawn]
中田 久恵 つくば国際大学, 医療保健学部, 講師(移行) (60637726)
仲根 よし子 つくば国際大学, 医療保健学部, 講師(移行) (60709682)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 農家女性 / 在宅介護 / 遠隔支援 / タブレット端末 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、茨城県で最も高齢化率の高いD町(平成27年1月現在総人口に占める割合40.0%)を対象に、在宅介護を担う農家女性に対するICT活用による遠隔支援方法のプログラムを開発することを目的としている。平成30年度は、在宅で65歳以上の要介護認定者(介護度2-介護度5)の介護を担い、遠隔支援に参加同意が得られた女性家族介護者2名と大学をタブレット端末で繋ぎ、対象者に遠隔支援を実施し評価を行った。方法は、平成29年12月~平成30年12月に、対象者と月1~2回予約制にてタブレット端末による遠隔支援を実施した。遠隔支援における相談内容は対象者の同意を得て記録した。データ収集方法は、平成30年12月に遠隔支援に参加した女性家族介護者2名を対象に、半構造的面接によりデータを収集した。面接内容は、タブレット端末の操作に関すること、遠隔支援が介護に及ぼす影響、専門職への期待について聞き取りを行った。面接内容は同意を得てICレコーダーに録音し逐語録に起こしデータとした。分析方法は、データを内容の質的分析の手法を用いてコード化を行った。次に、コードの意味内容の同質性・異質性に基づいて分類、集約、要約してカテゴリーを抽出した。データの分析結果から「未知の方法への期待感」「タブレット操作の不安感」「介護に対する認識の変化」「自己の介護を話す時間の確保」の4カテゴリーが抽出された。 今回のタブレット端末使用による遠隔支援の対象者が2名と少なく一般化には限界がある。しかし、ICT機器の操作方法に慣れることで遠隔地からの継続的支援が可能であり、介護方法の知識獲得や精神的な援助に役立つことが明らかになった。
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Research Products
(4 results)