2017 Fiscal Year Research-status Report
新生児とその親の関係構築を支援する新生児行動観察法を用いた早期介入の効果検証
Project/Area Number |
16K12115
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Research Institution | Japanese Red Cross College of Nursing |
Principal Investigator |
齋藤 英子 日本赤十字看護大学, 看護学部, 准教授 (90375618)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 新生児 / 親子関係 / NBO / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、新生児期や生後3ヶ月までの子どもとその親の親子関係構築を支援する早期介入(NBO:Newborn Behavioral Observation system)の効果検証【研究1】の準備を行うとともにNBOを実践した親子支援の専門家が抱いた早期介入の有用性と障壁の検討【研究2】を行った。 昨年度、講習会を開催した受講者の介入技術認定のシステム構築をNBOプログラム開発者、国内外のNBOトレーナーの協力を得て行った。日本における認定の基準等を検討し、秋~冬にかけて複数回の会議を経て8名を認定した。8月には、日本におけるトレーニング体制の構築について、イギリスで研究協力者が発表し、国外のトレーナーから意見を得た。 10月から平成28年度の受講者に対して【研究2】を実施した。介入技術で習得しきれなかった箇所、観察が不十分でうまく介入できていない・難しさを感じているというニーズがあることが明らかになった。平成30年2月にオーストラリアのNBOトレーナーを2名招聘して、スキルアップトレーニングを行った。また、翌日に受講後に実践場面で優れた介入を行っていた認定者の実践報告、オーストラリアのトレーナーとともに周産期メンタルヘルス支援にNBO実践と研究について討議を深める1dayカンファレンス(NBO day)を開催した。日本の臨床においてNBOを活用していける更なる有用性を見出した。次年度は、カンファレンスの参加者からの要望もあったため年度の早い時期に講習会を開催し、NBO受講者・認定者からの協力を得て【研究1】の介入研究を実施していく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
初年度で本プログラム実践者を育成し、昨年度で実践者の習得状況を確認することができた。今年度は、育成したプログラム実践者とともに介入研究を実施していく。
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Strategy for Future Research Activity |
【研究2】の分析結果の一部は、2018年5月のWAIMHにて発表予定。日本におけるトレーニング体制の構築と評価について報告をする。今年度から国内のトレーナーで講習会を開催するため、引き続きデータを収集していく。 【研究1】は、初年度と今年度にトレーニングを受けて認定を受けた実践者を協力者として介入研究を実施し、分析結果をまとめていく。
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Causes of Carryover |
【研究1】介入研究を今年度行うため。2017年度実施した研究の成果報告を2018年5月に行うため。
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