2016 Fiscal Year Research-status Report
ターナー症候群の子どもと家族におけるライフサイクルを基盤とした支援モデルの構築
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16K12118
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Research Institution | Seirei Christopher University |
Principal Investigator |
市江 和子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (00279994)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 家族看護 / ターナー症候群 / ライフサイクル / QOL |
Outline of Annual Research Achievements |
1.第1研究として、「TS女児の家族の支援に関する研究」の、主たる養育者である家族の成長・発達の思いからQOLの実態を明らかにすることで、潜在的な支援のニーズを掘り出す研究に取り組んだ。【目的】TS女児の家族が抱く、成長・発達に関わる「思い」の構造を捉え、そのQOLの実態を探る。【方法】対象は、親の会に所属あるいは医療施設に受診している家族に半構成的面接を実施する。1)デザイン:質的研究。2)対象: 幼児期から思春期におけるTS児の家族10~15名程度。3)期間:平成28年10月~平成29年6月(継続中)。4)方法:半構成的面接調査(ア)インタビューガイドを作成する。(イ)全国のTS児の親の会の会長・医療機関の医師に研究の趣旨を説明し、研究協力を依頼する。スーパーバイズを受ける上條隆司氏とともにスノーボールサンプリングでインタビュー可能な候補者を紹介していただく。紹介の許諾が得られた候補者に、研究者が文書と可能であれば口頭で研究の目的・方法を説明し同意書を手渡す。考慮時間をおいて、研究協力が可能な場合には同意書を返送してもらう。同意書が提出された後その対象者と打ち合わせを行い、研究協力者の指定された場所で半構成的面接(所要時間1時間程度)を実施する。【結果】対象者に、2017年3月末現在、8名実施した。データを分析中である。また調査対象者との日程調整中である。 2.文献検討 2つの視点における文献検討として、「小児看護におけるQOLに関する文献検討」、「小児と家族の家族会についての文献検討と支援のあり方」として、2016年9月10日開催の第7回せいれい看護学会学術集会において発表した。 また、「小児看護における小児と家族のQOLに関する文献検討」を聖隷クリストファー大学看護学部紀要に投稿して採択された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
第1研究については、2施設でターナー症候群女児の家族に面接を実施できている。1施設の調査対象者については、2-3月が子どもとご家族の外来受診が年度末で慌しいため、調整が困難であった。そのため、2017年4月の新年度に日程調整を継続中のため、面接時期を6月程度までとする。 文献検討については、2つの視点で検討を行い、学術集会に発表し、論文化した。
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Strategy for Future Research Activity |
第1研究は、調査対象者との面談日程を調整中である。 第2研究の「子どものQOLの概念分析」は、2017年度の学術集会に発表するため、文献収集中である。
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Causes of Carryover |
第1研究の調査については、調査対象者目標数を15名としていた。2017年3月末時点で8名であった。そのため、謝礼および旅費の支出が計画より少なかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
調査(インタビュー)のため、謝礼および旅費に使用する。
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Research Products
(3 results)