2022 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of Maternal Health Services for Expectant and Nursing Mothers in Hilly and Mountainous Regions
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16K12129
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Research Institution | Komatsu University |
Principal Investigator |
坂本 めぐみ 公立小松大学, 保健医療学部, 教授 (50279577)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
兼宗 美幸 埼玉県立大学, 保健医療福祉学部, 教授 (50214490)
恩田 理恵 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (10307077)
三上 由美子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 講師 (60760113) [Withdrawn]
西岡 笑子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 教授 (70550797) [Withdrawn]
山岸 智子 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, その他, 助教 (40758760)
古谷 健一 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 産科婦人科学, 教授 (20538706)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 中山間地域 / 母子保健 / 健康支援 / プレコンセプショナルケア |
Outline of Annual Research Achievements |
令和4年度はこれまでの研究の総括を実施し,中山間地域の母子保健における今後の支援策について検討した。また研究成果ならびに疫学的見地からの支援策について研究会を開催し中山間地域の母子保健担当者と情報共有を行った。 研究期間を通じて実施した研究は,①中山間地域にて周産期の救急医療や母子保健サービスの提供者を対象としたインタビュー調査,②対象地域の高校生への将来像とプレコンセプショナルケアに対する意識調査,③対象地域の現状に即した妊産婦ならびに産後の母親を対象とした健康教育の試行と評価,④中山間地域と一般地域での妊産婦の生活・栄養調査,である。その結果,①中山間地域の地理的問題と少子化による周産期医療施設の減少が地域の妊産婦の健康を脅かす状況にあり,地域の保健医療の専門職により危機的な状況を回避できている現状にある。中山間地域に居住する妊産婦には,合併症を予防し病気にならないような0次予防・1次予防が重要である事が明らかとなった。②地域に住む高校生の調査では,妊娠や出産のことを学ぶ機会はほとんどなく,現在居住する地域に周産期医療施設が少ない状況を理解している者はわずかであった。高校卒業後は他地域に居住後,結婚後や子育てで戻りたいと希望する割合が高く,若い世代で妊娠や出産や子育ての知識や地域の周産期医療の現状を学ぶ機会が必要である。③健康教育の評価は高かったが,少子化に伴う事業縮小等の問題もあり試行した健康教育の継続は難しい状況であった。④栄養調査については他地域と同じような状況であったが,食や栄養だけでなく心の状況も含めて支援が必要であることが明らかとなった。これらより,地域の母子保健サービスの再分配や遠隔でできるサービスなどを組み合わせながら,妊産婦自身がより合併症を防ぐような自己管理を支援することが必要であることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)