2018 Fiscal Year Research-status Report
周産期の非医療的支援提供方法の開発と評価:参加型介入研究
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16K12135
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
福澤 利江子 (岸利江子) 筑波大学, 医学医療系, 助教 (20332942)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ドゥーラ / 出産ケア / 非医療的支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度の研究計画に沿い、出産時の非医療的支援の提供方法について、引き続き国内外の状況について文献検討、専門家からの聞き取り、アンケート調査により情報を集めた。国際的には、モンゴルにおけるドゥーラサポート導入についても検討が進み、日本とモンゴルの出産ケアの社会文化的特徴の検討が進み、モンゴルにおけるドゥーラ養成プログラムの効果的な導入方法についても具体的な研究計画が進んだ。 平成28年9月と平成30年3月に国内(東京および名古屋)で開催された米国式の出産ドゥーラ養成ワークショップ計3回(主催:ドゥーラシップジャパン、日本福祉大学)の各回にあわせておこなった参加者アンケート調査「周産期の非医療的支援者「出産ドゥーラ」:養成プログラム受講者の思い」から得られたデータ(回答計39名、回答率75%)をまとめた。ワークショップの評価は全体的にとても高く、文化的な違いはそれほど大きくなかった。米国式を日本に導入する際に求められる文化的改変の工夫の方法についても示唆が得られた。 さらに、平成30年12月~平成31年3月に、後の教育プログラムで使うロールプレイ教材を参加型アプローチで作成するために、ウェブアンケート調査「産科ケアでかかわりに困難を感じる場面:ロールプレイシナリオ教材の作成」を実施し、国内の産科支援者および出産経験者計54名(医療者19名、医療者以外の支援者2名、妊産婦本人33名)から回答を得て、データ分析とシナリオ作成を開始した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
ウェブアンケート調査「産科ケアでかかわりに困難を感じる場面:ロールプレイシナリオ教材の作成」を実施し、計54名から回答を得てデータ分析とシナリオ作成を開始した。このデータは、次段階の非医療的支援についての教育プログラムで使われるロールプレイ教材の題材資料になるが、データ分析とシナリオ作成、プログラムの全体の完成、実施・評価までは今年度中におこなえず、研究全体の進捗が遅れた。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の補助事業期間は本来今年度が最終年度だったが、進捗に遅れがあるため1年間の延長を申請した。予定通り引き続きデータ収集、分析、論文執筆を行い、本研究を遂行する。具体的には、30年度末までおこなったオンラインアンケート調査「産科ケアでかかわりに困難を感じる場面:ロールプレイシナリオ教材の作成」で得られた質的データを分析し、日本における効果的な出産時の非医療的支援の提供者を養成するためのロールプレイ教材を作成し、教育プログラムの実施、評価を行い、研究成果を公表する。
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Causes of Carryover |
本研究の補助事業期間は本来今年度が最終年度だったが、進捗に遅れがあるため1年間の延長を申請した。予定通り引き続きデータ収集、分析、論文執筆を行い、研究成果を公表するために、文具等の消耗品の購入、プログラム実施に伴う経費、評価アンケートとインタビューの経費、結果の公表(学会発表、ウェブサイト作成)に伴う経費に使用する。
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