2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of an assessment tool for school-reentry support for adolescent chronic illness
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16K12148
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
本多 直子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 助教 (50746617)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮原 春美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 客員研究員 (00209933)
森藤 香奈子 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 准教授 (70404209)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 思春期 / 小児慢性疾患 / 小児がん / 復学 / 情報開示 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、慢性疾患をもつ思春期の患者の復学支援のためのアセスメントツールを開発することを目的として研究を行った。2016~2017年度は、慢性疾患をもつ思春期の患者の復学支援の課題を明らかにすることを目的に質的文献のメタスタディを行い、2017年度に「思春期の慢性疾患の復学支援に関する質的文献の検討」というタイトルで論文を発表した。この論文の結果から患者が復学時に周囲の人から適切な支援を得るには、自分の疾患について理解し、情報開示出来るスキルの修得が重要であることが示唆された。この知見をアセスメントツールに応用するために、学校における情報開示について患者の現状を把握する研究を進める必要があると考えた。 2018年は研究計画を再検討し、学校での情報開示の現状を調査するために面接での調査を追加することとし、計画の立案、準備を行った。疾患・治療や症状・予後などの影響を考慮して、研究対象を小児がん経験者と限定した。2019年度は、思春期の小児がん経験者16名に対して、復学時から復学後までを含めた学校での情報開示に対する面接調査を実施した。この調査から、患者が学校で情報開示を行う場合、支援を得る目的や、隠し事をするのが嫌、積極的に情報開示をすることは少ないが状況によって話すという経験者が多いことが分かった。この調査の一部を2020年度の学会で発表予定である。また、国内外の復学支援のプログラムとその評価指標を調査し、患者の能力(認知の状態や体力)・自尊心・友人関係を評価することが今後の課題であることが示唆された。 本研究では復学支援のためのアセスメントツールの開発に向けて、評価する項目として復学前後の学校での情報開示のスキル・児の能力・自尊心・友人関係を含めてツールを開発する必要性が明らかになった。
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Research Products
(11 results)