2017 Fiscal Year Research-status Report
超重症児の家族への在宅レスパイトを柱とした戦略的レスパイトサービスモデルの開発
Project/Area Number |
16K12150
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
生田 まちよ 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 講師 (20433013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 公代 熊本大学, 大学院生命科学研究部(保), 教授 (20145345)
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Project Period (FY) |
2016-10-21 – 2019-03-31
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Keywords | レスパイト / 超重症児 / 訪問看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、医療的ケアを行っている超重症児・準超重症児の家族に対して、ヘルスプロモーション実践展開モデルであるPrecede-Proceed(日本名MIDORI)モデルを参考に、在宅レスパイトを柱として多種のレスパイトを効果的に組み合わることによる戦略的レスパイトサービスモデルを開発することである。最終的には、このモデルを開発して、家族の介護負担を軽減し、家族の生活満足度の向上を図ることである。 今年度は、対象とする集団のQOL(生活の質)、あるいはニーズ・課題・問題要因を検討するためのレスパイトの現状調査などの基礎調査の段階であった。 調査方法は、郵送式質問紙調査とした。調査対象者と調査目的は、以下の3つであった。(1)超・準超重症児の主介護者に対して、介護の現状やレスパイトサービスへの思いを明らかにして、問題点や課題を把握しサービスモデルを作成につなげる基礎データを得るために、①介護状況とレスパイトサービスに関するアンケート、②介護療育している子どもの状態を把握するための超重症児スコア調査、③主介護者のQOL調査を行う。(2)訪問看護ステーションの管理者に対してレスパイトサービスや長時間訪問看護への思いを明らかにして、問題点や課題を把握し、サービスモデル作成につなげる基礎データを得るために、訪問看護事業所の状況とレスパイトサービスに関する質問紙調査を行う。(3)日帰りやショートステイで超重症児・準超重症児の受入れ可能性のある施設の管理者に対して、レスパイトサービスへの思いを明らかにして、問題点や課題を把握しサービスモデル作成につなげる基礎データを得るために、事業所の状況とレスパイトサービスに関する質問紙調査とした。 現在、上記質問紙調査用紙を配布している段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
前年度の研究開始が10月からであり、全体的に計画を繰り延べ修正している。このため、本年度は、調査用紙の作成と調査依頼等の基礎調査の段階となった。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究の概要は3つからなり、1)対象とする集団のQOL(生活の質)、あるいはニーズ・課題・問題要因を検討するためのレスパイトの現状調査(基礎調査)、2)社会・疫学・行動/環境・教育/組織の診断結果をもとに、実行へ向けた最終的な戦略や計画を定める段階:専門家および対象者の助言を受けてサービスモデルを作成する。専門家への面接調査を行う、3)第1~第5段階の診断にもとづき、サービスモデルを実施してプロセス評価・修正を行う。次年度は、基礎調査のまとめを行い、第2段階のサービスモデル作成を行う予定である。 また、基礎調査においては、質問紙調査を行っているが、必要時、補完調査として主介護者やレスパイト施設・事業所管理者に対して面接調査を行う予定である。
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Causes of Carryover |
理由は、研究実施開始が遅くなったため、全体的に後方修正しているためである。 使用計画として、質問紙調査による基礎調査を行っているが、そのデータ入力のための研究補助者の雇用、補完調査として、レスパイト施設・事業所管理者、主介護者への面接調査を行う必要もあるためその調査費や成果発表のための旅費に使用する予定である。
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