2018 Fiscal Year Annual Research Report
Effectiveness of DDH preventive care to high risk group in West Mongolia
Project/Area Number |
16K12151
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Research Institution | Sapporo City University |
Principal Investigator |
松浦 和代 札幌市立大学, 看護学部, 教授 (10161928)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上村 浩太 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (00381278) [Withdrawn]
三上 智子 札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (70452993)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 先天性股関節脱臼 / ハイリスク群 / 予防 / 育児指導 / モンゴル |
Outline of Annual Research Achievements |
【介入】2016年度はウランバートル市モンゴル母子健康センター(以下、MCNCH)で専門技術研修会(以下、研修会)を開催し28名が参加、地方での研修会企画案を作成した。2017年度以降は、DDHの発症率が高いとされている西モンゴル5県で研修会を開催した。時期は8月、期間は2日間、開催地(参加者数)は2017年度ホブト県(33名)、2018年度ザブハン県(30名)であった。講師は札幌市立大学看護学部教員2名、市立札幌病院看護師1名及びMCNCHの看護師5名であった。プログラムはDDH予防育児に関する看護技術と教材の活用方法であった。研修会終了後、実技試験を行い、全員が合格した。各年度2月に札幌市への招聘研修(3名/年度)を実施した。 【教材開発】毎年度、研修会において自主制作教材の感応評価を行った。1人称視点と3人称視点とを組合せたDVD教材が看護技術の見え方が鮮明で、最も評価が高かった。ケアの普及にはDVD教材の他、携帯用アプリケーション、YouTube等のICT活用が期待されていた。他方、視覚ノイズが問題となり、現地で映像を取り直し改良を加えた。2018年度内にDVD教材を完成し、MCNCHを通じてウランバートル市と西モンゴル5県の総合病院へ配布した。 【研究成果】DDHハイリスク群からの発症率を調査した。2013年からDDH 予防育児を開始したMCNCHでは、2015年のエコー検査によるDDHハイリスク群は16.6%、3~4か月後にDDHと診断された新生児(発症率)は0.3%であった。2010年の発症率は1.2%であったので、本介入効果が得られている。この数値をベースラインとした場合、西モンゴル5県の成績は、2017年がDDHハイリスク群63.7%、発症率1.4%、2018年がDDHハイリスク群41.5%、発症率1.0%と高い。今後のフォローアップが必要である。
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Research Products
(5 results)