2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K12168
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
篠崎 克子 国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 教授 (30331010)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
江藤 宏美 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 分娩体位 / 姿勢 / 呼吸 / 尿失禁 / 骨盤底筋群 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、プログラム内容の検討を行うため、分娩時の姿勢と呼吸が産後の骨盤底筋群に、どのような影響があるかを文献検討した。分娩時の呼吸法と尿失禁の関連については、文献レビューの結果、有意差はなかった。この結果は、ICM3年毎大会の審査にアクセプトされ、平成29年6月に発表予定である。また、論文作成も行い、投稿を予定している。呼吸法については、妊娠期から分娩時の呼吸に関して産婦人科医の意見も参考にする予定である。 分娩時の姿勢と尿失禁・骨盤底筋群の関連については、研究協力者及び2名の理学療法士(骨盤底筋群のリハビリテーションの専門家)と検討を行っている。検討した結果、分娩時の姿勢と呼吸と尿失禁の関連を調査するにあたり、妊娠期の骨盤の形状が交絡因子に影響することが考えられた。そのため、妊娠初期(妊娠15週まで)から妊娠後期(妊娠35週前後)の骨盤形状の変化を調査予定である。この調査のために、平成28年11月に国際医療福祉大学研究倫理審査に提出し承認を得た(承認番号16-Ifh-066)。しかし、2016年個人情報保護法改正により、「連結可能匿名化」は、倫理審査の検討の対象となった。そのため、再度、書類の検討が必要となり、インフォームドコンセントおよび対象者への同意書等の書類を検討中である。早急に修正した後、調査に入る予定である。 今年度は、この調査を行いながら、10月にはプログラムを構築する予定である。プログラム完成後は、再度倫理審査委員会に承認を得る予定である。その後、研究依頼施設の同意を得た後、研究協力助産師へプログラム内容の教育および調査方法を教育し研究協力を得る予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
交絡因子を調査するため倫理審査委員会で承認を得た。しかし、個人情報保護法の改正により、インフォームドコンセントに関する書類の修正が必要である。
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Strategy for Future Research Activity |
個人情報保護法改正に伴い、インフォームドコンセントに関する説明と書類を修正し、改めて研究依頼施設の許可を得て調査を行う。文献検討の結果は、学会発表および論文として投稿予定である。文献レビューの結果を、プログラムに反映し、本年度10月までにプログラムを構築する。プログラム完成後、再度倫理審査委員会の承認を得て、依頼施設の同意を取った上で、調査に進む予定である。
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Causes of Carryover |
次年度は、実際のプログラム開発を実施するので、研究調査依頼施設の助産師にプログラムの実施を依頼する。九州では、分娩体位を仰臥位に固定している施設が多く、姿勢を伸展させる施設が少ない。これを行っているのは関東地方の診療所および助産院が多い。従って、調査協力のために、実際に助産師に対する説明が必要となる。そのためのプロジェクター、交通費、施設使用費が必要である。また、調査依頼する助産師への謝礼が必要となる。さらに、研究対象者となる妊産婦への謝礼も必要になる。 研究者は、文献レビューの結果を国際学会にて発表する。そのための交通費・宿泊費・学会参加費が必要となる。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
今年度は、開発したプログラムを実施する年度である。研究協力依頼施設を探しそこで協力していただける助産師へプログラムの内容説明のための交通費および会議費が必要である。調査協力していただける助産師へは、業務以外の負担が生じるため謝礼が必要となる。また、研究対象者へは、妊娠期から産褥期まで骨盤計測や質問紙調査を行うため謝礼が必要となる。また、成果発表で国際学会に出席するための交通費・宿泊費・学会参加費が必要である。従って、今年度は、謝礼が90万、交通費(宿泊費・学会参加費含む)50万、その他6万を計画している。
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