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2018 Fiscal Year Research-status Report

尿失禁を予防する分娩期のケアのプログラム開発

Research Project

Project/Area Number 16K12168
Research InstitutionInternational University of Health and Welfare

Principal Investigator

篠崎 克子  国際医療福祉大学, 福岡看護学部, 教授 (30331010)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 江藤 宏美  長崎大学, 医歯薬学総合研究科(保健学科), 教授 (10213555)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2020-03-31
Keywords分娩体位 / 尿失禁 / 骨盤底筋群 / インナーユニット / 努責
Outline of Annual Research Achievements

平成30年度は、前年度から引き続き、対象者の骨盤外計測と尿失禁に関する質問紙調査を実施した。目的は、尿失禁を予防するプログラム開発を行い尿失禁の効果を探索することである。介入群(尿失禁予防プログラム実施群)は、50名の同意を得て実施できた。コントロール群の同意は35名得られ、合計85の対象者を調査できた。しかし、縦断調査であるため、同意の撤回、帝王切開、他施設への搬送などもあり、脱落者は18名に上り、研究期間が延長した。最終分娩予定者の分娩が終了していないため、さらに脱落者が増加する可能性がある。従って、研究対象者を追加して調査を行う予定である。この調査を行い、サンプルサイズが確保できたら、介入群の尿失禁発生率とコントロール群の尿失禁発生率を比較する。さらに、尿失禁の有の者と無の者に分けて、ロジスティック回帰分析を行い、その要因を探索する予定である。
本研究の前に、3種類のパイロットスタディを実施した。第1は、初妊婦を対象とした骨盤計測である。骨盤の形態を測定し、妊婦の骨盤の実態をまとめた。第2は、褥婦の骨盤計測である。自然分娩を行った褥婦を対象に、骨盤計測を行い、産褥の骨盤の実態調査を行った。これは、第33回日本助産学会で発表を行った。第3は、初産婦を対象に、脊柱を伸展した分娩体位と自然な努責を行う介入群と仰臥位で脊柱を丸めた分娩体位とバルサルバ努責法のコントロール群に分けて、産後1か月の尿失禁の有無を調査した。介入群15名、コントロール群15名の合計30名で調査を行った。結果として、尿失禁の有意差は無かった。この結果をまとめ、国際学会への発表予定である。その後、論文にまとめ、専門誌に投稿予定である。
また、分娩時の努責(pushing)方法の相違による尿失禁の出現の差について、システマティックレビューを行った。修正に時間を要したが、海外の専門誌に投稿予定である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究は縦断調査であり、3回のフォローを必要とする。妊娠前期、妊娠末期、産褥1か月の3回である。しかし、この間、帝王切開になった者、同意撤回者、母児の合併症にて他施設への転院、死産などの理由で18件の脱落があった。その結果、新たに対象者を確保する必要があったため、研究期間の延長が必要となった。
研究代表者は、大学の講義との調整があるため、研究補助者を募集し1名を確保できた。しかし、その研究補助者が他の施設の就職が決定したため、調査が滞る事態が生じた。新しく研究補助者を1名確保できたが、調査の手技になれるまでに時間を要した。
研究代表者は、2019年3月に卵巣嚢腫が発覚し、入院及び手術が必要となった。その結果、研究も滞り、研究期間の延長に至った。

Strategy for Future Research Activity

調査は、縦断調査でフォローアップが必要である。研究者は、教育も行っているため、更なる研究補助者の確保が必要である。新たな研究補助者を募集し、更に研究実施ができる体制を整える。縦断調査のため、脱落者を見込み、更に対象者を追加調査し、サンプルサイズの確保を図る。
研究代表者は、体調を崩し、入院、手術が必要となった。健康回復は、6月中旬となる見込みである。その後、研究協力者、分担者と協力を行い、分析を進める予定である。
データの収集は終了していないが、集計の開始を始める。データの整理を行い、調査が終了した時点で、スムーズに分析や解析が行えるよう準備を進めていく。分析結果は、研究協力者と検討を行い、論文に仕上げる予定である。また、統計の専門家にも意見をもらい、検討していく予定である。その後、英語論文にまとめ、海外の専門誌に投稿予定である。

Causes of Carryover

次年度使用が生じた理由は、本研究は縦断研究であり合計3回(妊娠初期、妊娠末期、産後1か月)のフォローアップが必要である。正常経過が見込まれた妊婦の中でも、異常が生じた18名は研究対象から外すことになった。異常の原因は帝王切開、妊娠経過の異常による転院、里帰り、子宮内胎児死亡、同意の撤回などである。その結果、対象者数が不足する事態が生じたことで計画通りには進まず、研究期間を延長するに至った。
本年度の使用計画は、分娩予定日(3月)以降に出産となった対象者、及び研究補助者、研究協力者に謝礼を支払う。また、データを集計した後、統計専門家の意見をいただくための謝礼に必要である。データを収集して論文としてまとめた後は、海外の専門誌に投稿を予定している。その際、英文校正費、投稿費が必要となる。

  • Research Products

    (6 results)

All 2019 2018

All Journal Article (2 results) (of which Int'l Joint Research: 1 results,  Peer Reviewed: 2 results) Presentation (4 results)

  • [Journal Article] 多様な分娩体位を実践する助産師の経験知2018

    • Author(s)
      篠﨑克子
    • Journal Title

      インターナショナルNursing Care Research

      Volume: 4 Pages: 41-50

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] Validity and Reliability of the Japanese Version of the Fertility Quality of Life (FertiQoL) Tool for couples Undergoing Fertility Treatment2018

    • Author(s)
      Kyoko Asazawa, Mina Jitsuzaki, Akiko Mori, TOmohiro Ichikawa, Katsuko Shinozaki
    • Journal Title

      Open Journal of Nursing

      Volume: 8 Pages: 616-628

    • DOI

      10.4236/ojn.2018.89046

    • Peer Reviewed / Int'l Joint Research
  • [Presentation] 産褥期における女性の骨盤形状の特徴2019

    • Author(s)
      鬼田恵芳、篠崎克子
    • Organizer
      第33回日本助産学会
  • [Presentation] 助産師の専門的自律能力の実態と影響する要因の分析2019

    • Author(s)
      山口あゆみ、篠﨑克子
    • Organizer
      第33回日本助産学会
  • [Presentation] 助産師の母乳育児支援の実践―Baby Friendly Hospital での勤務経験の有無における比較分析―2019

    • Author(s)
      轟莉沙、篠﨑克子
    • Organizer
      第33回日本助産学会
  • [Presentation] インナーユニットを構成する各筋肉の活動と分娩の関連2018

    • Author(s)
      篠崎克子
    • Organizer
      コ・メディカル形態機能学会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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