2018 Fiscal Year Research-status Report
幼児を育てる保護者のヘルスリテラシー尺度の開発とヘルスリテラシーの関連要因
Project/Area Number |
16K12169
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
世良 喜子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 教授 (50461736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
高山 裕子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (00637803)
稲葉 史子 国際医療福祉大学, 保健医療学部, 助教 (20756829)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | ヘルスリテラシー / 幼児 / 保護者 / 尺度 |
Outline of Annual Research Achievements |
保護者のヘルスリテラシーが子どもの健康のアウトカムに影響していることが、欧米の研究において明らかにされている。ヘルスリテラシーは、健康課題に対して適切な行動をとるために、健康情報やサービスにアクセスし、理解し、活用する能力であり、不十分なヘルスリテラシーが健康状態の悪化や医療費の高騰につながることが報告されている。 本研究は、幼児を育てている保護者のヘルスリテラシーの向上への支援に向けて、幼児の保護者のヘルスリテラシー尺度を開発し、さらに幼児の保護者のヘルスリテラシーの関連要因を検討することを目的とする。平成30年度は以下のことを行った。 作成した幼児の保護者のヘルスリテラシー尺度案の信頼性、妥当性について、下記の調査から得られたデータを再分析して検証した。保育園に通う幼児の保護者を対象に行った調査Ⅰ(調査項目は、対象者の基本的属性、ヘルスリテラシー尺度案、HLS-EU日本語版)と②調査Ⅱ(幼児を育てる保護者のヘルスリテラシー尺度案の再テスト)から得られたデータについて、分析を続けた。そして項目分析、構成概念妥当性の検討、基準関連妥当性の検討、内的整合性の検討、モデル適合度の分析結果の検証を進めた。その結果、作成した幼児の保護者のヘルスリテラシー尺度の信頼性、妥当性が確認された。 さらに文献検討から得られた先行研究から明らかにされているヘルスリテラシーの形成要因と挙げられている要因を踏まえて、幼児の保護者のヘルスリテラシーの関連要因について検討を続けている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
作成した尺度案の信頼性・妥当性に実施した調査から得られたデータを、再度分析し、検証したため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度から先行研究からヘルスリテラシーの形成要因と挙げられている要因を踏まえて、幼児の保護者のヘルスリテラシーの関連要因の検討を行っている。次年度も検討を継続する。さらに検討した結果をもとに、信頼性・妥当性が検証された今回開発した幼児の保護者のヘルスリテラシー尺度を活用して調査を行い、幼児の保護者のヘルスリテラシーの関連要因をあきらかにする予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年度に実施予定であった関連要因の検討が途中であり、2019年度にそのための調査を実施する。次年度は関連要因の検討のための調査費用として使用予定である。
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Research Products
(1 results)