2019 Fiscal Year Research-status Report
小児肝移植患児移行期支援を目的とした野外教育活動プログラムの開発
Project/Area Number |
16K12172
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
添田 英津子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70310414)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
星野 健 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任准教授 (70190197)
山田 洋平 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任助教 (60383816)
下島 直樹 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師(非常勤) (30317151)
黒田 達夫 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (60170130)
篠田 昌宏 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (50286499)
北川 雄光 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (20204878)
田邉 稔 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50197513)
中丸 信吾 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 助教 (70424231) [Withdrawn]
瀧 直也 信州大学, 学術研究院教育学系, 講師 (70545152) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 小児肝移植 / 移行期支援 / QOL / アドヒアランス / 生きる力(IKR)尺度 / 野外教育活動 / 移植看護 / 小児移植 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究の目的】長期生存を遂げた肝移植患児に対し、アドヒアランス向上のための小児から成人への移行期支援基盤を確立する。 課題1:野外教育活動を開発し、支援体制を完成すること。課題2:野外教育活動の成果を評価し、効果を可視化すること。課題3:開発した野外教育活動の継続を目指し、活動を固定化すること。 【2019年度の研究実績】課題1については、2015年~2018年の移行期支援プログラムとして安全に野外教育活動を行うことができた。活動を通じて、医師・看護師・移植コーディネーターなどの医療スタッフと野外教育活動専門家との間で連携もとれるようになり、支援体制は完成した。課題2 野外教育活動の主体がスキーであったため、暖冬よる雪不足で2018年以降開催することができなかった。そのため、それまで蓄積した研究データの分析を行った。今後は、その成果を評価し、論文作成する。課題3については、野外教育活動を継続して行うための基盤確立に向け、スキーを主体とした野外教育活動から、サマーキャンプへの移行を計画し、国内外の移植患児を対象とした野外教育活動グループとの情報交換を行った。国外は、米国ピッツバーグ小児病院のサマーキャンプに参加した。そこでは、折り紙プロジェクトという折り紙を教える機会を得た。その機会を通じて、医療スタッフのみならず、野外教育活動に実際に参加している移植患児からも様々な情報収集することができた。また、日本の移植患者団体であるトリオ・ジャパン主催の野外教育活動の企画会議に参加し、移植患者の移行期支援の基盤づくりにつき可能性を探った。大学病院内小児病棟の学習室で入院中の子どもたちを対象として学習支援を行っているボランティア団体とも協働し、学習室における移行期支援体制づくりにつき検討した。移行期支援を持続可能なものとするため、野外教育活動はもとより、さまざまな可能性を探ることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
近年、野外教育活動を行ってきた春季休業期間である3月の雪不足が続いており、スキーを行う野外教育活動を行うことが難しくなった。その為、スキーを主体とする野外教育活動は、2017年以降開催しておらず、新規の研究対象者も募集していない。 2018年度より、夏季休業期間に開催するサマーキャンプの日本での実地可能性を探っている。具体的には、米国ピッツバーグ小児病院で、古くより移植患児を対象とした野外教育活動を行っているキャンプ・チャホピのサマーキャンプを視察を行っている。 2019年度は、同サマーキャンプにおいて「オリガミプロジェクト」を行った。米国の子どもたちにオリガミを教えることを通じて親睦を深めると同時に、子どもたちからキャンプについての思いを知る機会にもなった。
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Strategy for Future Research Activity |
課題1:「野外教育活動を開発し、支援体制を完成すること。」スキーを主とした野外教育活動をサマーキャンプへと移行する準備を行う。 課題2:「野外教育活動の成果を評価し、効果を可視化すること。」これまで行った野外教育活動で得たデータをもとに、その成果をまとめる。 課題3:「開発した野外教育活動の継続を目指し、活動を固定化すること。」野外教育活動の継続にむけ、財政基盤や人材ネットワークと整える。
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