2017 Fiscal Year Research-status Report
在宅医療に移行した子どもを育てる親との協働に重点をおいた小児の訪問看護教育の開発
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16K12174
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
沢口 恵 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 助教 (10759161)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 小児 / 訪問看護 / 協働 / 研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
「親と専門職の協働」の概念分析を行い、教育介入の枠組みを作成している。 小児の訪問看護を実施している訪問看護事業所数と利用者の医療的ケアの内容と運動機能について調査を実施した。全国の訪問看護事業所9,070ヶ所にうち、4,972ヶ所にFAXにてアンケート調査を実施し、2,023ヶ所から返信があった。結果として全国で882の事業所が小児の訪問看護を実施しており、小児の利用者数は4,272名であった。所在地をみると主要都市部に集中しており、小児の都市集中化と重なる結果となった。 都市部以外の地域にも医療的ケアを必要としている小児は存在していると考えられ、訪問看護を利用したくても利用できない現状もあると考えられる。また、都市部は訪問看護事業所が多いことから、小児の訪問看護に関する情報や研修が多いこことや、事業所同士の協力体制があると考えられる。しかし都市部以外の地域では小児の訪問看護を実施している事業所が少ないことから、小児に関する情報不足や研修の機会の不足、事業所同士の協力体制が不十分で、小児の訪問看護の実施が困難になっていると考えられる。そのため、地域性にあわせた研修内容に修正できるような研修プログラムを組み立てる必要があると考えた。 そこで、まずは基本となる研修プログラムを作成する際には、地域性も考慮できるような研修になるように工夫をする必要があると考えた。 今後は、まずは都市部にある訪問看護事業所の所長とスタッフナースから小児の訪問看護での困難やその解決策について情報を収集をする必要があると考えた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
小児の訪問看護研修の意義を見出すために、小児の訪問看護を実施している訪問看護事業所数と利用者数の調査を行ったため。データ収集と分析に時間がかかった。
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Strategy for Future Research Activity |
概念分析をすすめる。 小児の訪問看護研修の内容を検討し、プログラムを作成する。
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Causes of Carryover |
フォーカスグループインタビューによるデータ収集と分析、論文投稿に使用する。
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