2016 Fiscal Year Research-status Report
高齢患者の長期的アウトカムと費用対効果をふまえた早期排尿自立支援システムの構築
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16K12192
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
正源寺 美穂 金沢大学, 保健学系, 助教 (80345636)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉田 美香子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 助教 (40382957)
平松 知子 金沢医科大学, 看護学部, 教授 (70228815)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 排尿ケア / モバイルエコー / アセスメント / 膀胱容量 / 残尿評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、尿道カテーテル留置管理となった高齢患者に対する長期的アウトカムと費用対効果をふまえた早期排尿自立支援システムの構築を目的とする。平成28年度は、尿道カテーテル留置管理に関する長期的アウトカム指標と費用対効果を分析し、検証した。 【目的】各種ポケットエコーを用い、経時的な膀胱容量および残尿評価を試みた。 【方法】1.測定方法:膀胱容量の経時的推移を捉えるため、1時間毎に膀胱容量を3種類のポケットエコーにて計測した。各種ポケットエコーは、携帯式残尿測定専用機としてゆりりんとBVI、超音波画層診断装置のハンディタイプとして、膀胱の形状・位置計測の簡便さとコスト面を考慮し、SONIMAGE P3(以下SONIMAGE, コニカミノルタ社製)を用いた。2.分析方法:各種ポケットエコーによる膀胱容量および残尿の測定値、測定値を算出するまでの所要時間、などを比較検討した。 【結果】1. 継時的に膀胱容量が増加するにつれて、各種ポケットエコーによる測定値のバラツキが大きくなる傾向がある一方、残尿量は50ml以下の計測が可能であった。2. 測定値を算出する所要時間は5分以内であり、各種ポケットエコーにより短時間で、膀胱容量および残尿評価が可能であった。 【結論】各種ポケットエコーにより簡便に膀胱容量および残尿を評価でき、排尿ケアのアセスメントに有効なため、看護師がベッドサイドで積極的に臨床応用する有用性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた目的を検証できたため、順調に進展していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
尿道カテーテル留置管理となった高齢患者に対する長期的アウトカムと費用対効果をふまえた早期排尿自立支援システムの構築にむけて、尿道カテーテル留置管理となった高齢患者の排尿自立支援に関する縦断調査を進めていく。
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Causes of Carryover |
当初購入予定だった、携帯型超音波画像診断装置について再検討を要したため、次年度に繰り越した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
尿道カテーテル留置管理に関する長期的アウトカム指標と費用対効果を検証できたため、システム構築にむけて進めていく。物品費(本研究に適した携帯型超音波画像診断装置など)、旅費(学会発表、研究打ち合わせなど)、人件費(研究補助、外国語論文の校閲)にて支出を予定する。
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Research Products
(2 results)