2016 Fiscal Year Research-status Report
認知症看護の自己点検評価法の開発および活用法の検討
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16K12207
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
池上 千賀子 (曽根千賀子) 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (40336623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 勝正 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60194156)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 認知症看護 / 病院 / チェックリスト / 尺度開発 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度の研究目的は,認知症看護ケアチェックリスト第1版(平成23年~27年に作成済み)を用いて、看護師を対象とした調査を行い、認知症看護ケアチェックリスト第1版の回答スコアの算定(加重係数、修正ファクターなど)・評価法を開発することである.なお,認知症看護ケアチェックリスト第1版は,開発手続きにおいてプレテスト・パイロット調査を実施し、ワーディングおよび調査票全体の構成の検討、さらに、尺度開発に必要な信頼性および文献検討による認知症ケアの枠組みとの構成概念妥当性の検討を行っている.対象は,病床数200床以上の病院の内ランダムに抽出した30の医療機関(精神病院を除く)に勤務し、かつ脳神経内科外科、整形外科、一般内科外科病棟に所属している看護師約400名、年齢は22~65歳,調査依頼は,調査協力割合を40%と考え120施設に行う予定である. 平成28年度は,認知症看護ケアチェックリスト開発についての英文雑誌への投稿と同時にチェックリストの確認を重点的に行なった.これにより,認知症看護チェックリストの短縮版を作成する必要性を見いだすことができた.認知症看護ケアチェックリストは,29項目について「大切さ」と「実施頻度」の2次元4リッカートで回答を求めるものであるが,看護師が臨床現場において,簡便に自身の認知症看護ケアについてチェックするためには,10項目から20項目程度の提案が妥当である.そのため今後は,認知症看護ケアチェックリストの短縮版作成を踏まえ,看護師を対象とした調査を実施するために,所属施設の倫理審査および調査対象施設の選定に取りかかる予定である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度は,認知症看護ケアチェックリスト開発についての英文雑誌への投稿と同時にチェックリストの確認を重点的に行なった.これにより,認知症看護チェックリストの短縮版を作成する必要性を見いだすことができた.認知症看護ケアチェックリストは,29項目について「大切さ」と「実施頻度」の2次元4リッカートで回答を求めるものであるが,看護師が臨床現場において,簡便に自身の認知症看護ケアについてチェックするためには,10項目から20項目程度の提案が妥当である. そのため今後は,認知症看護ケアチェックリストの短縮版作成を踏まえ,看護師を対象とした調査を実施するために,所属施設の倫理審査および調査対象施設の選定に取りかかる予定である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は,看護師を対象とした質問紙調査を実施し,認知症看護ケアチェックリスト第1版のスコアの算定および評価法の検討および認知症看護ケアチェックリストの短縮版の作成に着手する予定である.
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Causes of Carryover |
平成28年度に予定していた調査を平成29年度実施することになったために次年度使用額が生じた.平成29年度に国際学会での発表(ADI:京都,ICN:スペイン,WANS:タイ)を予定しているため,そのための学会参加費ならびに旅費の確保のため,次年度使用額が生じた.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度に調査を実施するための費用と,国際学会での発表(ADI:京都,ICN:スペイン,WANS:タイ)を予定しているため,そのための学会参加費ならびに旅費に使用する予定である.
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Research Products
(1 results)