2017 Fiscal Year Research-status Report
認知症看護の自己点検評価法の開発および活用法の検討
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16K12207
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
池上 千賀子 (曽根千賀子) 長野県看護大学, 看護学部, 助教 (40336623)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
太田 勝正 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (60194156)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 認知症ケア / 高齢者 / 急性期病院 / 自己点検 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度の目標は,看護師を対象とした全国調査を行い平成28年度に検討したスコアの算定.評価方を用いて,施設間の特徴および対象者の属性に応じた認知症看護の基準値を明らかにすることであった. しかしながら,平成29年度は,先に述べた調査よりも認知症看護ケアチェックリストの開発についての論文を公表することに力を注いだ.その理由は,算定・評価方法の開発に進むためには,認知症看護チェックリストの論文化が不可欠であったためである.1回目の論文投稿においては,Journal of Geriatric Nursingへ投稿した.査読内容としてはIntroductionにおいて,研究基盤の理論的枠組みの説明が求められたこと,方法論の明確化についての指摘があった.これらの指摘を論文に反映し2回目のJournal of Research in Gerontological Nursingへ投稿した.この査読内容としては,Minor Revisionで研究方法論の整理,結果の詳細についての追記,日本における高齢者ケア・医療についての追記などであり,それらの修正を終え論文がacceptされた.以上より,平成29年度の研究実績としては,Research in Gerontological Nursing.2018;11(2):91-102,https://doi.org/10.3928/19404921-20180131-02,Impact Factor 0.717に掲載されたという大きな成果を得ることができた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
認知症看護ケアチェックリストの開発についての論文を国際研究雑誌への投稿に時間がかかったため,進捗状況がやや遅れることになった.しかし,Research in Gerontological Nursingに論文が掲載されたことで,これからの実施する調査のエビデンスを提示することができるようになったため,これは大きな成果である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は,看護師を対象とした質問紙調査(全国調査)を実施し,認知症看護ケアのスコアの算定.評価法を検討し,施設間の特徴および対象者の属性に応じた認知症看護の基準値を明らかにする. 研究計画としては,平成29年度に計画していた内容を平成30年度に実施し,本来平成30年度に計画していた調査協力施設への結果のフィードバックについては,調査終了後に速やかに実施できるように準備を進める予定である.
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Causes of Carryover |
平成30年度に質問紙調査を実施する予定のため,そのために費用として次年度使用額が生じた.
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Research Products
(3 results)