2017 Fiscal Year Research-status Report
遷延性意識障害患者への看護介入効果の客観的・定量的評価指標の開発
Project/Area Number |
16K12216
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Research Institution | Tohto College of Health Sciences |
Principal Investigator |
佐藤 光栄 東都医療大学, ヒューマンケア学部, 教授 (70461837)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 昌弘 慶應義塾大学, その他の研究科, 講師 (30458963)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 高齢者 / 遷延性意識障がい者 / 看護介入 / 背面開放座位 / 看護介入評価 / 快・不快 / 表情分析 / 脳波 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、意識レベルが低下していない65歳以上の対象とした「足浴が健康な高齢者、施設入居高齢者の生態に及ぼす影響―生理学的指標、気分評価尺度(POMS)による評価―」に対する倫理審査及び、対象者、対象フィールドの承諾にことのほか時間を要し、平成29年度まで時間を要した。承諾が得られた意識レベルが低下していない地域で活動的に暮らしている65歳以上の対象11名、介護老人保健している65歳以上の高齢者11名を対象に次の看護ケアを実施し、課題の生理学的検査として、唾液IgA、簡易脳波計による脳波、写真、気分評価尺度(POMS)を用いて測定した。しかし、唾液検体をELISA法によりIgA測定結果が未だ出そろっていないため、研究結果の公表に至っていない。また、簡易脳波計により看護ケア前、中、後において2分間ずつ測定し、脳波解析ソフト「パルラックスライト」を用いて解析した。この詳細な分析の途中となっている。表情変化をケア前後に写真撮影を行った。これらのデータ結果をあわせて検討することが必要である。 今年度は唾液検査と機能的口腔マッサージとの関連性について、オープンアクセスではあるが、英論文投稿した。 合わせて、対象者を遷延性意識障がい患者に対して行う研究の倫理審査委員会による検討を行い、委員会の承認がえられ、研究フィールドである施設の承諾を得、対象者11名の選定まで行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
一昨年度の遅れが響き、健康な高齢者や意識レベルは低下していない高齢者のデータ収集はできているが、遷延性意識障害者のフィールドにおける対象者の選定、及び対象者家族からの同意を得ている途中である。これらにより、遅れが出ている。
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Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、選定した遷延性意識障がい患者家族および代諾者への説明と同意を得、看護実践及び評価指標となる生理学的検査、表情、意識レベルの変化についてデータ収集を行う。昨年度11名の対象者の選定をしていたが、人数的に不足しているため、フィールドを広げ、さらに対象者を増やす。 研究結果を分析し、昨年度の結果について学会発表および論文投稿を行う。また今年度得られた結果について、分析し結果を学会発表に応募する。
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Causes of Carryover |
研究の遅れから、分担者が担当する唾液検査を一部のみの執行に至り、全部使用することがなかったため。
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Research Products
(2 results)