2018 Fiscal Year Research-status Report
Development of lighting for fall prevention; does not interfere with sleep
Project/Area Number |
16K12220
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
孫田 千恵 久留米大学, 医学部, 助教 (80389501)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
樗木 晶子 九州大学, 医学研究院, 教授 (60216497)
橋口 暢子 九州大学, 医学研究院, 教授 (80264167)
西山 陽子 帝京大学, 公私立大学の部局等, 助教 (80634956) [Withdrawn]
安藤 眞一 九州大学, 大学病院, 特別教員 (90575284)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 照明 / 療養環境 / 睡眠 |
Outline of Annual Research Achievements |
1)療養環境の実態調査として文献検討を行った。 医学中央雑誌Web版、国立情報科学研究所(CiNii)、科学技術情報発信・流通総合システム(J-STAGE)より「照明&病院」を検索し更に過去10年に限定した結果292件が該当した。これら292件より患者の療養環境(病室)の照度に関連した内容に合致した論文は3件だった。結果、病室入口の照度は80~790(平均397)lx、中央170~13,500(平均2,808)lx、窓側400~19,540(平均4,687)lxでありいずれもJISの照度基準総側には達していが、夏季と冬季で照度に差があることや南棟の窓側最高19,540lxに達しており、明るすぎるのがかえって不快になると考えられた。また、日没後から消灯(夜間)までの病室内照度を調査した文献はなく、患者の感じ方や睡眠に及ぼす影響を検討する必要がある。 2)初年度に実施した入院患者への睡眠調査の検討を行った。 49名にアンケート及び睡眠ポリグラフ(PSG)検査を行い、心機能が保たれた(左室駆出率(LVEF)≧50%)、心疾患患者32名を対象にQOLとの関連を検討した。結果、PSQI 5.8±4.1点、JESS 4.0±2.8点、SDB指標: PRDI21.5±17.4回/hr、14名(43.8%)は中等症以上(PAHI≧15) SDBが疑われた。SF-8は身体的健康/精神的健康指標37.8±10.3/49.4±7.0であった。最低SpO287%未満の群ではSF-8の心の健康(MH)および精神的健康 (MCS)が87%以上の群に比較して有意に低かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
循環器内科入院患者の睡眠障害(SDB)とQOLの関連検討を行った結果、循環器疾患患者にSDBが多く、加えてQOLにおいては精神的健康が睡眠中の最低SpO2と関連することが示唆された。これらの研究成果は日本睡眠学会学術集会にて発表した。 療養環境調査及び患者の主観的評価に関しては倫理審査を通し調査施設との調整段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
療養環境調査をするとともに、患者の主観的評価としてアンケート調査を実施する予定である。療養環境に関しては夏季(7-8月)、冬季(12-1月)の日中(12-13時)と夜間(日没後、消灯前、消灯後)、場所は病室入口、中央、窓側、トイレ、廊下の照度を測定する。また、アンケート調査に関しては患者の主観的まぶしさ、不快の有無(屋内不快グレア)、睡眠状況等について調査する予定である。
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Causes of Carryover |
療養環境照度の調査のための機器の購入が出来ていなかったので本年度購入予定である。
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Research Products
(1 results)
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[Presentation] 循環器内科入院患者の睡眠障害とQOLの検討2018
Author(s)
孫田千恵, 安藤眞一, 西坂麻里, 澤渡浩之, 門上俊明, 中村亮, 畑島皓, 荒川剛, 田中薫, 林克美, 樗木晶子
Organizer
日本睡眠学会第43回学術集会