2018 Fiscal Year Research-status Report
夫における認知症介護準備態勢の自己評価式尺度の開発
Project/Area Number |
16K12271
|
Research Institution | Tokyo Kasei University |
Principal Investigator |
根岸 貴子 東京家政大学, 健康科学部, 教授 (40709250)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 英子 国際医療福祉大学, 医療福祉学研究科, 教授 (20299879)
柴田 滋子 淑徳大学, 看護栄養学部, 講師 (90622077)
加藤 千恵子 東洋大学, 総合情報学部, 教授 (50369865)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 夫介護 / 介護準備態勢 / 認知症介護 / 自己評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は60歳以上の男性の夫を対象に、認知症介護の準備態勢について自己評価式の尺度を開発することを目的としている。 平成30年度は、尺度開発にあたり訪問看護師・ケアマネジャーからのインタビュー内容と夫介護者からのインタビュー内容の分析、文献研究をもとに尺度項目を抽出した。看護学研究者、臨床心理士等で構成された会議を開き、尺度項目を精選した。 尺度項目は、介護知識、認知症の知識、介護方法、夫婦間関係、社会交流の5分野から質問項目を生成した。それぞれの項目が目的にあった内容か、表現の不明瞭や重複・欠損がないかを確認し、内容的妥当性を確保した。男性高齢者5名に意味不明な項目、回答困難な表現、意味内容の重複等を確認し、表面的妥当性を確保した。25項目の「認知症介護準備態勢の自己評価式尺度」の原案を作成した。質問紙は開発した尺度と個人属性および基準関連妥当性を確認するための外的基準となる尺度を用いて作成した。所属の研究倫理委員会の承認後、質問紙調査を実施した。 調査対象は、生きがい大学やA市の60歳以上の男性高齢者とした。回収は407部、有効回答の290部を分析対象とした。記述統計、因子分析等データを分析している段階である。 夫介護者のインタビュー内容を分析し、認知症ケア学会、日本家族看護学会で発表した。「認知症の妻を介護する夫の介護課題と克服プロセス」についての投稿論文を執筆中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
25項目の「夫の認知症介護準備態勢の自己評価式尺度」を原案として、質問紙を作成した。研究倫理委員会承認後、生きがい大学、A市住民を対象に質問紙を配布した。質問紙407部回収後、有効回答の290部を分析対象として、記述統計、因子分析等のデータ分析をしている。分析をすすめ、尺度の信頼・妥当性を検証していく予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
「夫の認知症介護準備態勢の自己評価式尺度」の信頼性・妥当性が検証をすすめ、学会発表、学術誌に論文を投稿していく予定である。
|
Causes of Carryover |
データ分析段階であるため、打ち合わせのための会議費、交通費が必要である。 データ分析後、学会発表や学術誌投稿を予定している。そのための学会関連経費(英文校閲費、学会参加費、旅費)、投稿論文の英文校閲費が必要である。
|
Research Products
(2 results)