2022 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a social capital fostering program for supporting family caregivers of older adults with dementia
Project/Area Number |
16K12282
|
Research Institution | Yokkaichi Nursing and Medical Care University |
Principal Investigator |
藤田 佳子 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 講師 (30341241)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
三好 陽子 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 准教授 (40340228)
押本 由美 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (90574088) [Withdrawn]
春名 誠美 四日市看護医療大学, 看護医療学部, 講師 (50761904)
井上 直子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 講師 (60609270)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
|
Keywords | 家族介護者 / 認知症高齢者 / ソーシャルキャピタル |
Outline of Annual Research Achievements |
介護者と認知症をもつ人が地域で生活していくためのソーシャルキャピタル(以下SCとする)を醸成するプログラム内容を検討するために、認知症高齢者を介護する主介護者の実態を調査した。180名に配布し、62名から回答が得られたが、対象に該当しない回答を除き、56名(有効回答率90.3%)を対象に分析した。その結果、回答者の平均年齢は63.7歳で女性が41名(73.2%)と多く、同居が38名(67.9%)であった。主介護者の続柄は、実父・母が25人(44.6%)、配偶者が18人(32.1%)であった。介護期間は平均5.5年であり、介護での悩みやストレスがある人は45人(80.4%)、困難がある人は41人(73.2%)であった。「介護を相談できる人」「介護の知識を教えてもらう人」「サポートしてくれる人」は7割以上が「いる」と回答したが、ケアマネージャーや訪問看護師などの専門職者と家族や知人の両方がいる人が2割以下であり、専門家のみ、または家族・知人のみである人が多かった。また、「助けてくれる人」がいない人は9人(16%)であった。介護によって社交や社会参加が縮小していると思う人は6割程度だった。趣味などの会やグループへの参加は8割以上が「参加していない」「年に数回」であった。住んでいる地域に関して、「地域の人は信用できる」のは29人(53.7%)、「愛着」は33人(74.1%)がもっていた。介護者自身が数日間寝込んだ時に看病や世話をしてくれる人は、「いない」が8人(14.5%)、「配偶者」が25人(44.6%)、「子供」が38人(67.9%)であった。主介護者は、地域に愛着があるものの、サポート者や自分が世話を受ける相手が少ないため、介護者のサポートを強化するSC醸成プログラムには、知識のある専門家や地域の活動への時間的・地理的に身近なアクセス機会を作る方策が必要である。
|
Research Products
(2 results)