Nursing support program to reduce life rhythm disorder and behavior psychology symptoms of dementia in patients receiving home care

2020 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 16K12283
• Research Institution: Doshisha Women's College of Liberal Arts
• Principal Investigator: 小松 光代 同志社女子大学, 看護学部, 教授 (20290223)
• Project Period (FY): 2016-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: 在宅療養 / 認知症 / 生活リズム障害 / 睡眠測定 / 看護支援

Outline of Annual Research Achievements

今年度は、関係機関から紹介された在宅療養する2名の睡眠測定を実施した。
対象者は、膝関節症、心臓弁膜症、MCIの女性(81歳、要支援1)と不整脈、高血圧で夜間中途覚醒があり不眠愁訴ある男性(83歳、自立)である。2名にマット型睡眠測定器を用いて4週間の睡眠測定を実施した。1名は、測定結果に基づき生活改善の提案の後、2週間、合計6週間の睡眠測定を実施した。
MCIの女性は、睡眠時間4時間44分、臥床時間6時間54分、測定波形から寝返り等の体動が著しく睡眠効率78％であった。睡眠潜時16分は正常範囲内、中途覚醒59.1分、中途覚醒0.5回/日のため熟眠感があり不眠の自覚はなかった。日常生活行動は自立し、日中は家事をこなし庭の手入れをし活動的に過ごしていた。短期記憶障害があり易怒傾向であったが目立った夜間の行動心理症状は出現していなかった。測定後、午後早めの時間に30分程度の昼寝とBMI19.1とやせ型で、腰部の底付きが推測されたため硬めの布団の重ね敷きを提案した。指導後、2週間の睡眠測定を実施した。指導後の睡眠時間は5時間32分、臥床時間6時間36分、睡眠潜時16分、睡眠効率83％、中途覚醒時間42分、離床回数0.2回であった。睡眠潜時や臥床時間の変化はなかったが、睡眠時間が増え、睡眠効率が5％上昇した。体調や日常生活に変化はなかった。男性は、睡眠時間7時間9分、臥床時間8時間2分、睡眠効率88％であった。睡眠潜時は9分、中途覚醒2.4回/日、中途覚醒時間40.7分/週であった。中途覚醒後の寝つきは良好で、不眠の訴えはあるものの睡眠良好であり認知機能に影響なく日常生活は自立、畑仕事などを行い活動的に過ごしていたため、現在の生活を継続することとし効果測定は実施しなかった。
この結果より、睡眠効率がやや低かった女性は、短時間昼寝と寝具の追加により睡眠効率の上昇が認められた。