2019 Fiscal Year Research-status Report
地域虚弱高齢者の認知機能にポジティブ情動をもたらす運動・ケアプログラムの開発
Project/Area Number |
16K12287
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
木村 裕美 福岡大学, 医学部, 教授 (00301359)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村田 伸 京都橘大学, 健康科学部, 教授 (00389503)
兼岡 秀俊 福岡大学, 医学部, 教授 (20161169)
西村 和美 福岡大学, 医学部, 助教 (20535033) [Withdrawn]
西尾 美登里 福岡大学, 医学部, 助手 (20761472)
久木原 博子 福岡大学, 医学部, 教授 (50268950)
有田 久美 福岡大学, 医学部, 講師 (60526523)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ポジティブ情動 / クロスオーバー比較テスト / タクティールケア / 唾液中コルチゾール値 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.2019年度の研究:ポジティブ情動が、社会的行動や認知的処理に影響を与えることに注目した。手指で触れることで皮膚の触覚が刺激され視床下部から血液中にオキシトシンが分泌されるものである。そこで今年度は、ポジティブ情動ケアの効果をクロスオーバー比較テストで客観的に評価しプログラム参(effectiveness)を考慮し検証した。 2.研究の方法 1)本研究のデザインは、集団比較と個人内比較が可能となるクロスオーバー比較試験としA群とB群を交互に割り付ける。研究1:ポジティブ情動ケア(タクティールケア)介入の効果を分析し、認知的処理、問題解決能力への影響を明らかにする。研究2: 研究1研究2のクロスオーバー比較試験の結果から認知機能低下予防プログラムを作成し、効果(プログラム効果×プログラム参加率)を検証した。2)介入内容: 膝と膝が触れ合う距離で、手掌で相手の背部や手を柔らかく包み込むようにゆっくり10分間触れる(タクティールケア)。対象者および方法:研究1において、6か月間研究に参加したA群60人B群60人を対象者とする。地域支援事業参加時に6か月間のクロスオーバー比較試験で1回10分間1週間に3回実施する。評価および分析方法:生理学的心理学的指標として①体温、脈拍、血圧、②唾液中コルチゾール値③日本語版POMS短縮版に効果を検討し、実施率はχ2 検定、効果はStudent's t-testと多重比較検定、ロジスティック回帰分析で評価した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
昨年度から、研究計画の遅れを取り戻し、今年度は計画通りに実施することができた。データはほぼ取り終えている。
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Strategy for Future Research Activity |
1.取り終えたデータを、統計解析にて分析する。2.解析後の結果を共同研究者とデスカッションする。3.研究全体のまとめを行う。
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Causes of Carryover |
ケア介入によるデータ収集及びデータ解析にアルバイトを雇用した。今後もデータのまとめおよび解析を続ける必要がある。
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