2017 Fiscal Year Research-status Report
皮膚・排泄ケア認定看護師の在宅褥瘡管理コンピテンシーリストの開発
Project/Area Number |
16K12291
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
横野 知江 (西澤知江) 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (50579597)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
須釜 淳子 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00203307)
小山 諭 新潟大学, 医歯学系, 教授 (10323966)
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
|
Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | 皮膚・排泄ケア認定看護師 / 在宅褥瘡 / 訪問看護ステーション / 褥瘡管理 / 在宅患者訪問看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度は、平成28年度に実施した新潟県内の訪問看護ステーション(以下VNS)における管理者に対する調査の結果より、WOCNとの連携状況及びVNSがWOCNに期待することについて分析を行った。新潟県内のVNS全数147施設の管理者を対象に郵送による無記名自記式質問紙調査を実施し、回答は94名(63.9%)であった。連携経験ありは33名(35.1%)、同行訪問経験ありは6名(6.4%)であった。連携内容は局所ケア27名、褥瘡管理に関する研修14名、予防ケア8名の順で多かった。また連携の時期として局所ケアは〔入院中から継続〕4名、〔外来受診時〕3名、予防ケアは〔退院時〕2名があげられた。困難は43名が回答し10カテゴリー抽出され〔裁量権の限界〕16名、〔連携網の不整備〕12名、〔家族との連携困難〕9名の順で多かった。WOCNに期待する事は41名が回答し5カテゴリー抽出され〔地域相談ネットワーク〕16名、〔新しい情報提供〕13名、〔同行訪問〕12名の順で多かった。以上のことから、連携内容は局所ケアが多く、かかりつけ病院との連携が中心であることが示唆された。一方でVNSは〔裁量権の限界〕を感じながらも〔連携網の不整備〕により多職種と連携がとれていない。またVNSの同行訪問経験は1割未満でありWOCNに〔同行訪問〕を期待している。以上より〔地域相談ネットワーク〕構築が喫緊の課題であることが明らかとなった。 新潟県内で訪問看護師と連携して褥瘡管理をした経験がある皮膚・排泄ケア認定看護師に対する調査は未実施の状況である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成29年度は産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い、平成29年度に予定していた新潟県内で訪問看護師と連携して褥瘡管理をした経験がある皮膚・排泄ケア認定看護師に対する調査が実施できなかった。
|
Strategy for Future Research Activity |
平成30年度は、平成29年度に実施予定であった新潟県内で訪問看護師と連携して褥瘡管理をした経験がある皮膚・排泄ケア認定看護師に対する調査を行う。新潟県内で対象者が少ない場合には、全国に対象者を広げて調査を進める。また、共同研究者と協働し対象者の募集・協力を仰ぎ研究を進める。
|
Causes of Carryover |
理由:平成29年度は産前産後の休暇及び育児休業の取得に伴い研究活動を十分に行うことができなかった。そのため平成29年度の予算が余る状況となった。 使用計画:平成29年度に実施予定であった新潟県内で訪問看護師と連携して褥瘡管理をした経験がある皮膚・排泄ケア認定看護師に対する調査に係る経費として平成29年度の予算の余剰金を当てる予定である。また、上記成果を学術集会で発表するための学会参加費、旅費にも予算の余剰金を当てる予定である。
|