2019 Fiscal Year Annual Research Report
Evaluation of a coaching program aimed at preventing a condition of need for long-term care in older people
Project/Area Number |
16K12306
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Research Institution | Shitennoji University |
Principal Investigator |
大橋 純子 四天王寺大学, 看護学部, 教授 (90618167)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
桂 敏樹 京都大学, 医学研究科, 教授 (00194796)
吾妻 知美 京都府立医科大学, 医学部, 教授 (90295387)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 高齢者 / コーチングプログラム / 主観的QOL / 介入研究 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢化社会を迎え、国は医療費削減政策として病院のベッド数を減らし、在宅療養への移行を進めている。しかし、急激な高齢化に社会資源の整備は追い付いていない。そのため自ら健康を維持し自立した生活をより長く続けていくことが求められている。このような背景の中、我々は健康な人を対象に、自己コントロールを高め自ら健康を維持し職種や資格を問わず使用できる汎用性のあるコーチングプログラムの開発に取り組んでいる。超高齢化社会を迎えている日本では、健康寿命を延ばす取り組みとして、主観的QOLを高める支援が注目されている。本研究では主観的QOLと関連することが示唆される人生の目標や自己の存在価値を明確にするプログラムを高齢者に実施し、主観的QOLの改善効果を検証した。方法は、研究の同意が得られたA市65歳以上の対象者を無作為に介入群、コントロール群の2群に分け、1回90分のプログラムを4回実施した。主要アウトカムは主観的QOL尺度であるPhiladelphia Geriatric Center Morale Scale(以下PGC)とし、2群間でアウトカムの変化を比較した。その結果、PGCは、介入群で有意に改善(P<0.003)した。PGCの下位因子では「老いの受容」、「孤独感・不満足感」で有意な改善(P<0.001)がみられた。本研究で開発したプログラムは、65歳以上の高齢者の主観的QOLを高める効果が示唆された。高齢者が地域で健康に暮らし続けられるよう、自から健康を維持する力を高めることに寄与するプログラムづくりの一資料を提供できたと考える
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Research Products
(3 results)