2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of A Model to Predict Adjustment of Spouses to Life Overseas: Trial of a Method of Community Support
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16K12314
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Research Institution | Iwate University of Health and Medical Sciences |
Principal Investigator |
青柳 美樹 岩手保健医療大学, 看護学部, 講師 (60334976)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
高山 裕子 東京医療保健大学, 医療保健学部, 准教授 (00637803)
多賀 昌江 北海道文教大学, 人間科学部, 准教授 (20433138)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 海外赴任帯同配偶者 / ワールド・カフェ / ストレス反応 / ポジティブ思考 / ストレス関連要因 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.配偶者に実施したワールド・カフェの結果を分析した。207個のポジティブな表現が記述された。「A国は生活がしやすい」「優しい人たちが多い」「様々な文化に出会える」などのA国のよいところを見つけていた。また「心の広がりを持つことができた」「いろんな場所に参加できた」などのできたこと、頑張ったことが表現された。ワールド・カフェに参加して、「ちょっぴり自信」「考え方の切り替え」「自己を肯定」「振り返りによる自己の気づき」を得た。また、複数対話で、同じように頑張っていることや考えがわかって「励み・刺激」になり、「安心感」を得ることができた。複数人でポジティブ思考を表現する場は、自己を振り返り、小さなことでも自信や自己肯定につながるきかっけになったと考える。また、他者の考えに触れることは、共感や安心感につながったと考えられた。ポジティブ思考をテーマにした複数人で対話する会は、配偶者の渡航後の生活への適応の一助となると考える。 2.量的研究は決定木分析を行い、配偶者のストレス反応に影響する要因の特徴を明らかにした。人との付き合いがあり、言葉の不自由さを認識していても、相談者がいると活気が高かった。外出がしにくい環境の配偶者はイライラ感が高かった。また、3か月以上の海外生活の経験があり、コミュニティ活動に参加している配偶者は疲労感が低かった。外出がしにくい環境でも言葉の不自由さを感じていない配偶者は不安感が低かった。抑うつは、言葉の不自由さを認識し、相談者がいないと高かった。仕事を有していなくてもコミュニティ活動のある配偶者の身体愁訴は低かった。たとえネガティブな認識であっても、コミュニティ活動への参加や相談者等の関わりを有することで、同じような経験をしている配偶者と経験を共有したり、安心感を得ることができるのではないかと推測される。 3.日本産業看護学会誌に投稿中である。
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Research Products
(2 results)