2017 Fiscal Year Research-status Report
退職後の団塊世代男性を対象とした介護予防の担い手養成プログラムの開発
Project/Area Number |
16K12332
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
米澤 洋美 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (10415474)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長谷川 美香 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90266669)
北出 順子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (80509282)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 団塊世代 / 男性 / 介護予防 / 担い手 / 健康づくり / シルバー人材センター |
Outline of Annual Research Achievements |
退職後の高齢者の健康維持・増進のための方策として、高齢者の就労支援の主流であるシルバー人材センターの会員の健康づくり活動に注目して地方農村部Xシルバー人材センターにおいてパイロット的実践による研究を行った。 団塊世代男性を中心とする平成28年度に健康づくり活動実行委員(12人)とともに作成したXシルバー人材センター会員全員の健康意識の実態を把握するための質問紙調査を実施した。登録会員293人全員に実施した結果、回答は143人(回収率48.8%)、記載不備の見られた2人を除く141人を有効回答とした(有効回答率98.6%)。結果、28年度実行委員と話し合われた内容と概ね類似していることが確認され、年齢や性別によってシルバー人材センターで働く意義や目的に有意差が認められた。また、10年先の将来について不安は抱えているが、具体的な備えをしていない高齢者が特に前期高齢者に多いことがわかった。 これらの結果を踏まえ、健康づくり活動の具体的催しの計画とその評価のアンケート作成を行いプログラムを実施した。10年先の自分への備えに繋がるように高齢者疑似体験を催しとして会議で決定した。この会議のプロセスでは、具体的行動を伴う実行計画企画意欲や実行委員である自分がまず楽しみたいとする希望などが明らかとなった。催し実施後の振り返りでも企画会議よりも実際に行動する場面への楽しみややりがいへの意見が多かった。 そこで本研究では今後、実際に介護予防の担い手養成のための当事者への意欲を引き出す企画とサポートが必要となる行為について整理分析しプログラム開発を進めたいと考える。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成30年以降予定している介護予防のためのシニアヘルスコーディネータ養成プログラム(仮)の開発に向けて、本年度予定のパイロット的実践と振り返りまでが完了しているため、概ね順調に進展していると判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
今回実施したパイロット的実践での結果を受けて、次年度より介護予防のためのシニアヘルスコーディネーター養成プログラムの検討と実践評価を行う予定である。
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Causes of Carryover |
パイロット的実践のための研究に時間を要したため、海外先進事例の収集が不十分である。平成30年度以降の介護予防のためのヘルスシニアコーディネータ養成プログラム(仮)開発の実践より前に再度渡航して情報収集を行うなどして多角的視野に立ったプログラムとしたいと考える。
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