2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Systematic Educational Program to Prevent Intimate Partner Violence (Dating DV) for College Student
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16K12333
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Research Institution | University of Fukui |
Principal Investigator |
長谷川 美香 福井大学, 学術研究院医学系部門, 教授 (90266669)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
米澤 洋美 福井大学, 学術研究院医学系部門, 准教授 (10415474)
北出 順子 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (80509282)
川口 めぐみ 福井大学, 学術研究院医学系部門, 講師 (40554556)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | デートDV / 大学生 / 予防 / 教育 / プログラム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究目的は、将来の深刻なDVにつながる可能性の高いデートDVを予防するため、大学生へのデートDV予防教育プログラムを開発することである。今年度は、大学生を対象とするデートDV予防教育プログラム改良版の作成、改良版予防教育プログラムの評価を行った。改良版教育プログラム内容は、行動変容に関する諸理論、DVに関連する理論、DVに関する先行研究結果を参考に改良した。デートDVに関する知識、態度の向上を目的としたデートDV予防教育プログラム内容は、DVとは何か、DVの実態、パワー(権力)とコントロール(支配)、DVが女性の健康に与える影響、暴力関係にとどまる理由、暴力をふるう理由、友達が恋人から暴力を受けている・行っている時の対応、あなた自身が恋人から暴力を受けている・行っている時の対処法とした。また、教育方法は、講義、グループワークの手法を用い、教材は視聴覚教材、配布資料にて、90分の2回シリーズの教育プログラムを完成させた。 大学生168名を対象に、デートDV予防教育プログラム実施前後の日本語版JVCT、日本語版AADSの各々の合計得点を比較した。日本語版JVCT合計得点は、教育プログラム受講前の平均43.2(SD8.14)から受講後は44.8(SD8.4)に変化し、心理的DVに関する認識は有意な上昇傾向が確認された(p=0.056)。一方、日本語版AADS合計得点は、教育プログラム受講前の平均48.9(SD5.7)から受講後は49.1(SD5.1)と若干上昇はみられたが、身体的DVに関する認識の有意な向上は確認できなかった(p=0.698)。結果、デートDVに関する知識、態度の向上が確認された。改良版デートDV予防教育プログラムは、特に心理的デートDVに関する態度の向上に対する有用性が確認された。
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Research Products
(3 results)