2017 Fiscal Year Research-status Report
育児中の在日ブラジル女性の災害時支援ー異文化ケアモデルの構築ー
Project/Area Number |
16K12334
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
畑下 博世 三重大学, 医学系研究科, 教授 (50290482)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西出 りつ子 三重大学, 医学系研究科, 准教授 (50283544)
谷村 晋 三重大学, 医学系研究科, 教授 (60325678)
石本 恭子 三重大学, 医学系研究科, 助教 (50634945) [Withdrawn]
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ブラジル / 女性 / 防災 |
Outline of Annual Research Achievements |
3歳までの子どもを育児するブラジル人母親を対象に、地震及び水害に関するストック情報(既存情報、経験から得た情報で、日本人とどう異なるか)、フロー情報(行動を起こすために必要な情報が届いているか)及びニーズを明らかにし、提供すべき防災知識と有用な支援・対策を明確化する。 本年度は、量的研究では把握できない要因を、14名へのインタビューによる質的研究データを用いて抽出することを試みた。量的研究では、日本人と比較し、自治会加入率に有意差がみとめられた。その要因として言葉の壁や誘いがないから参加しない、自治会がわからないから参加しない、加入のきっかけは子供の成長や住宅購入、加入は誘って迎えてくれたから等が質的データで抽出された。ブラジルと日本の災害の違いとしては、ブラジルの治安の悪さ、ブラジル人のマナーの低さがブラジルでの洪水の原因、ブラジルは自然災害の対策がない、日本は自然災害対策がある等が抽出された。避難訓練は、子どもの学校や職場・地域などでうけていたが、模倣や意味を理解したものではなく、臨場感のある訓練やシュミレーションを含めた具体的な内容を組み入れる必要性があることが分かった。 ほとんどの人々は、日本の地震とプレートの関係を知っていたが、地震により道路やライフラインがストップすることや、携帯電話などが使えなくなることを知っている人は少数であった。 今後は、量的研究結果と照らし合わせながら、質的研究結果を分析する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
パンフレットの翻訳料が当初の予算計画より少なく済んだため。30年度に行うネットワークの構築に使用する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、データの分析及び災害ネットワーク構築に向けての課題に取り組んでいく予定である。
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Causes of Carryover |
結果を学会で発表する予定であったが、分析が遅れているため。
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