2016 Fiscal Year Research-status Report
中堅保健師のワークエンゲイジメントの影響要因と強化方策に関する研究
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16K12340
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
鳩野 洋子 九州大学, 医学研究院, 教授 (20260268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
松本 珠実 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (00758469)
島田 美喜 東京純心大学, 看護学部, 教授 (20332356)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 保健師 / 中堅期 / ワークエンゲイジメント / 停滞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は自治体の中堅保健師のワークエンゲイジメントの実態と、その影響要因に関しての全国調査を実施することを目的とし、調査表案を作成し、プレテストを実施した。しかし、プレテスト実施中に発刊された学術雑誌に、使用を予定していた概念枠組み(Job Demands-Resources Model)、調査項目(ユトレヒト・ワークエンゲイジメント尺度)を用いた保健師を対象とした論文が公表された。そのため、文献検討を再度実施し、調査の枠組み、質問項目の再検討を行った。その結果、本テーマに関連する研究では、保健師も含めた他の看護職においても、新任期や中堅期、管理期といった時期別でのワークエンゲイジメントの変化に着目した先行研究は実施されていないこと、影響要因に関してはJob Demands-Resources Modelに基づいて作成された職業性ストレス簡易調査票を使用しているものが多いが、この尺度は本人の捉える仕事の要求や仕事の資源、すなわち本人の仕事に対する「認識」に着目したものであり、それ以外の観点からのものは少ないことを確認した。この結果に基づき、過去の先行研究で実施されていない観点で、再度、質問表の作成を行った。 また、その量的調査の準備と並行して、2年目に予定している中堅保健師の停滞状況とその打開策の質的な調査を行うべく、計画書を作成し、所属している研究機関の倫理審査委員会に提出し審査を待っている状況である。委員会での承認後、ただちにデータ収集に着手する予定である。その他、本研究テーマの発案のもととなった研究に関して、学会発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問票のプレテストの最中に発刊された学術雑誌に、作成した質問表と同様の観点から行われた調査結果による論文が公表された。そのため、研究の視点に関して見直す必要性が生じ、文献検討に関しても初期段階から再度実施する必要性が生じた。
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Strategy for Future Research Activity |
修正した質問表に関して、今後プレテストを実施し、倫理審査に提出する計画であり、遅れた部分は平成29年度中に取り戻す予定としている。また、平成29年度に予定していた質的な調査に関しては既に倫理審査委員会に提出し、審査待ちの状況であり、承認が得られたら直ちにデータ収集に着手する予定である。
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Causes of Carryover |
実施予定であった質問紙による全国調査が次年度となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
全国調査を平成29年度の半ばに実施する予定ですすめており、繰り越し分はそちらに使用する。
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Research Products
(1 results)