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2018 Fiscal Year Research-status Report

これからの国際的感染症に備える~グローバル人材の健康と発生時危機管理体制の構築~

Research Project

Project/Area Number 16K12360
Research InstitutionKurume University

Principal Investigator

三橋 睦子  久留米大学, 医学部, 教授 (50289500)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 佐藤 祐佳  久留米大学, 医学部, 准教授 (40368965)
立石 麻梨子  久留米大学, 医学部, 助教 (40750154)
津村 直幹  久留米大学, 医学部, 講師 (50227469)
大坪 靖直  福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60223880)
Project Period (FY) 2016-04-01 – 2021-03-31
Keywords感染防護具 / グローバル感染症 / 危機管理体制 / 身体・生理的反応 / 心理的影響 / 疲労度
Outline of Annual Research Achievements

〇当該年度も、7月豪雨災害にて久留米も浸水し避難所開設された。幸い二次災害には至っていないが、一昨年と連続して被災しており、発災後の公衆衛生活動においては、備えとしてネットワークの必要性を認め、行政(保健所)、大学病院および中規模病院(実際に浸水した病院)との学習会およびワークショップを開催した。以前の科研研究課題で完成したガイドラインを普及。
〇今後民主共和国においては2018年も継続してエボラ出血熱はアウトブレイクを認めた。国際的なパンデミック対策は、パンデミックが起るごとに改善されてきているものの、ウイルスの発見から40年以上経過しているエボラ出血熱においては、効果的な治療薬やワクチンの実用化には至っていない。学会での情報収集および先行研究の報告をまとめると、そうした状況での医療・ケアの介入への対応の為、エボラウイルス感染症に対応するための防護具の着脱訓練やシステムの確立、より精度の高い防護具の開発が進んでいる。しかしながら、システムや防護具の複雑さ、リスクの高さから、絶対的な安定性には至っていない。
N95マスクにおいては、フィットマスクによる漏れ率調査や、教育効果、種類による比較検討、慌てた状況での課題等も発表され、一定の安全性が確保されている。しかしながら、防護具が人の身体、生理、疲労、手中力などにどのように影響するかについては報告がなく、今後は実験的に検証する必要がある。また、実験においては環境の影響の大きさが推測されるため、リアルなシステム開発のために、実際に職務に従事された医療者へのヒアリングなどによる環境条件等の実態調査が必要と考える。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

1.役職上の多忙さに加え、2017年、2018年と連続した北部九州豪雨災害の為、支援活動を継続している為。
2.前研究課題は、「災害をめぐる感染症危機管理に向けた包括的支援プログラムの構築」であり、被災地・避難所における公衆衛生活動の実践は重要であった。
3.久留米は過去昭和28年にも筑後川の氾濫で多くの死者を出しており、連続する被災から、備えとしてのネットワーク構築の必要性が急務となった。オリジナルに作成した災害時避難所における公衆衛生活動のガイドラインの普及も兼ねて、行政・大学・中規模病院へネットワークを構築するための学習会を開催しているため。
上記理由により、学会参加による情報収集等に留まっている。

Strategy for Future Research Activity

1.検疫所の視察を行い、実際のエボラウイルスに対する防護具着脱法を検証する。実験的に医療者の安全性が確保できるように、身体的影響、疲労度や集中力、ストレスについても検証する。
2.実際エボラ病への対応に従事された医療者へのヒアリングを実施し、安全なシステムについて検証する。
3.N95マスクについても、フィットテストと同時に、人への影響について検証する。

Causes of Carryover

一昨年度と昨年と連続して発生した災害において、本研究者が前研究課題で作成した「避難所における感染症危機管理ガイドライン」の実践、検証、および備えとしてのネットワーク構築の為、本申請で計画している内容が遅れている。そのため、翌年度分として請求した助成金と合わせて使用する計画である。

  • Research Products

    (5 results)

All 2019 2018

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 高校生および大学生の海外渡航における健康リスクと準備の認識2018

    • Author(s)
      立石麻梨子、三橋睦子、角間辰之、渡邊浩
    • Journal Title

      日本渡航医学会誌

      Volume: 12(1) Pages: 8-12

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] 国際性と将来に向けた感染症看護教育の取り組み2018

    • Author(s)
      三橋睦子
    • Journal Title

      日本感染症看護学会

      Volume: 12 Pages: 1-9

  • [Presentation] 訪問入浴車における効果的な手洗い法の検討ー訪問入浴介護スタッフの手洗いを中心にー2019

    • Author(s)
      牟田口智子、三橋睦子
    • Organizer
      第34回日本環境感染学会総会・学術集会
  • [Presentation] 旅館・ホテルにおける交差感染リスクの実際2018

    • Author(s)
      佐藤祐佳、三橋睦子、立石麻梨子
    • Organizer
      第20回日本災害看護学会
  • [Presentation] 人工関節置換術を受ける患者への入院前衛生教育介入の効果2018

    • Author(s)
      森田真介、三橋睦子
    • Organizer
      第34回日本環境感染学会総会・学術集会

URL: 

Published: 2019-12-27  

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