2022 Fiscal Year Annual Research Report
preparing for future international infectious diseases - health of global human resources and establishment of a crisis management system in the event of an outbreak
Project/Area Number |
16K12360
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
三橋 睦子 久留米大学, 医学部, 教授 (50289500)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
佐藤 祐佳 久留米大学, 医学部, 准教授 (40368965)
徳澤 麻梨子 (立石麻梨子) 久留米大学, 医学部, 講師 (40750154)
津村 直幹 久留米大学, 医学部, 講師 (50227469)
大坪 靖直 福岡教育大学, 教育学部, 教授 (60223880)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | グローバル感染症 / 新興感染症 / 危機管理体制 / 個人防護具 / 身体・生理反応 / 心理的影響 |
Outline of Annual Research Achievements |
1.COVID-19以降の新興感染症パンデミック発生時の医療従事者の勤務条件を検討するための基礎的資料を目的として、CDC,WHO,国立感染症研究所(NIID)が推奨するPPE着脱ガイドラインを参考に、フルPPE着用勤務(運動)の、身体面、精神面および注意力等への影響を明らかにする。対象は看護師8名で、N95マスク(KOKEN)とPAPR(KOKEM電動ファン付き呼吸用保護具)、サージカルマスク(コントロール群)の3種類(3回)を装着してもらい、30分×2回の作業を行ってもらい、前、中間、終了後の身体面、精神面、注意力への影響を比較した。結果、身体面への影響はほぼ認められず、N95マスクよりPAPRにおいてストレス傾向が認められた。注意力も同様にマスクの影響は認めず、むしろ時間経過により成績が伸びる傾向を認めた。今後は、1時間以上の勤務における影響についても調査する必要性がある。
2.2022年から2017年に実施した感染症教育を受講した中学・高校生への感染症リスク認知調査を、コロナ前後で比較する後ろ向き研究を行った。対象は、中学生・高校生185名。コロナ発生前後で、マスク・手洗い指導の受講に有意差はなかった。リスク認知は、恐ろしさ因子得点は有意に上昇し(<.05)、未知性因子得点は有意に低下を認めた(All<0.05)。コロナ禍の3年間で最も恐ろしさ得点が高かったのは、初年度の2020年であり、今後の新興感染症発症における教育あり方を考慮する必要性を認めた。
全体を通して、感染症弱者への教育・支援を調査・実験をしてきたが、COVID-19パンデミックにより、備えとして医療従事者および一般市民への感染症教育、健康教育の必要性と備えの課題が浮き彫りになった。
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Research Products
(5 results)