2018 Fiscal Year Research-status Report
自然災害は政府の質にどのような影響を与えるか?:国際パネルデータによる検証
Project/Area Number |
16K12378
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
外谷 英樹 名古屋市立大学, 大学院経済学研究科, 教授 (40285226)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 自然災害 / 政府の質 / 経済政策 / 国際研究者交流 / 米国 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、自然災害が政府の質にどのような影響を与えるのかをデータを用いて実証分析することである。 初年度は「関連する文献のサーベイ」、「関連データの整理」、「実証分析」を行った。「実証分析」では整理されたデータを用いて、クロスカントリー・パネルデータによる回帰分析を行い、自然災害の頻度が各国の政府の質にどのような影響をあたえているのかについての実証分析を試みた。その結果、自然災害の頻度が多い国ほど政府の質が向上する傾向があり、特にその傾向は地震などの地質的災害に顕著に見受けられるものであった。また得られた実証結果の解釈・議論を行い、今後の分析の方向性を検討した。 2年度は昨年度得られた回帰分析結果から、更なる分析のために必要となったデータの収集・整理を行った。「論文の作成・発表」については得られた実証結果を議論し、まず論文構成に関する打ち合わせを行った。その後、論文のアウトラインを作成し、今後の論文執筆の方向性の確認をした。発表については最終年度に行う予定である。 本年度は研究課題の最終年度であり、共同研究者であるMark Skidmore教授の所属するミシガン州立大学に滞在し、「論文の改訂および完成」、「作成したデータの公表」を予定していたが、代表者が病気をしてしまったため、研究は主に電子メール等によるやりとりで行った。また予定していた国内外の学会・研究会の発表は、代表者の渡米が中止となり実現できなかった。この発表を翌年度に行う予定であり、発表で得られたコメントに基づいて、論文の改訂作業を、共同研究者とともに議論しながら進めて論文を完成させていく。完成した論文は、海外査読付雑誌に投稿し、全世界にむけて公表していくことを目指す。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
代表者が病気のため予定していた渡米ができず、共同研究者であるMark Skidmore教授の所属するミシガン州立大学に滞在しての共同研究ができなかった。このため電子メール等によるやりとりとなり、研究に遅れが出た。
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Strategy for Future Research Activity |
研究計画では本年度は「論文の改訂および完成」、「作成したデータの公表」を予定していたが、代表者の病気により遅れが出ている。翌年度は研究計画に沿って、本年度に予定していた「論文の改訂および完成」、「作成したデータの公表」を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初、直接経費を用いて2018年度内に渡米をして共同研究者と研究を行い、論文を仕上げる予定であったが、代表者自身が2018年に病気・入院をしてしまい、主治医より2018年度の渡米は控えたほうがよいとの指示を受けた。そのため、当初の計画を変更し、次年度に渡米する予定である。未使用額はその経費に充てる予定である。
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