2017 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
16K12406
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
首藤 一幸 東京工業大学, 情報理工学院, 准教授 (90308271)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ベンチマーク / 性能モデリング / 回帰分析 / 確証的因子分析 |
Outline of Annual Research Achievements |
実アプリケーションの性能やアプリケーションベンチマークのスコアと、対象システムの構成要素・基本性能ごとの性能の関係を明らかにし、そのための手法を確立しようとしている。ベンチマークは、サーバから組み込み機器まであらゆる計算機システムの性能を評価するための欠かせない手段である。ベンチマークのためには、実アプリケーションやその縮小版、もしくはその挙動を模したベンチマークプログラムを実行する。しかし、逆説的に、実アプリケーションに近いベンチマークプログラムほど、システムの構成要素や基本機能ごとの性能と最終的なベンチマークスコアの関係が明らかではない。その関係を明らかにし、手法を確立する。 2016年度は、網羅的なアプリケーションベンチマークと、自作マイクロベンチマーク群を用いて、両者のスコアを統計的に結びつけることを試み、一定の相関を見出すことが出来た。 2017年度は、対象をデータ中心のアプリケーションに広げ、アプリケーションベンチマークとマイクロベンチマークの関係を統計的に分析した。ベンチマークによっては、複数種類のストレージデバイスにおいて良い相関が得られ、今後現れる高性能ストレージデバイスの性能を見積もることが可能となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
提案するアプローチの有効性を確認できた。 2016年度に取り組んだCPUの処理性能だけでなく、2017年度にはデータ中心アプリケーションとストレージについても提案アプローチの有効性を確認できた。
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Strategy for Future Research Activity |
デバイスの種類の拡充、分析手法の拡充に取り組む。
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Causes of Carryover |
1~2年目の研究成果によって研究の対象が拡がり、研究計画を3年目まで延長することとしたため。
調査(学会等参加)または成果発表を目的とした執行をする予定である。
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