2016 Fiscal Year Research-status Report
緊急度に応じたデータ処理のためのビッグデータ虫眼鏡の研究
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16K12411
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Research Institution | The University of Electro-Communications |
Principal Investigator |
大須賀 昭彦 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 教授 (90393842)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田原 康之 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 准教授 (30390602)
清 雄一 電気通信大学, 大学院情報理工学研究科, 助教 (20700157)
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Project Period (FY) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | ソフトウェア工学 / ビッグデータ / ソーシャルメディア / プライバシ保護 / クラウドコンピューティング / 自己適応システム / 機械学習 / 差分プライバシ |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は,(1)ソーシャルメディア投稿やセンサデータから機械学習手法により構築したモデルを用いて自動判定した緊急度に応じて,緊急性の低い状況では統計値などの抽象化したデータを利用し、緊急時には多くの計算資源を使用して高精度なデータを利用して処理を高速に行うなど、自己適応システム構築技術を用いて,データの抽象度を調整して処理を行う機能の開発,(2)計算コストの低減やセンサデータの誤差といった問題を解決することにより,リアルタイム性が高い差分プライバシ手法を効果的に適用した,緊急度に応じてプライバシ保護の度合いを調整する機能の開発,(3)(1)と(2)で開発される各機能に対し,高い緊急度における処理を行うモジュールから順に階層を構成し、緊急度を自動判定した上でその緊急度に応じて階層を切り替える機能を持つ,階層化アーキテクチャへの統合方式の設計と緊急度に応じて各階層の振舞いを制御する機能の開発,および(4)本研究の枠組みの実適用可能性を実験により評価できるような,虫眼鏡の操作を模倣したデータ可視化アプリケーションや、災害対策や感染症対策など、緊急度に応じたビッグデータ処理が求められるアプリケーション例題の選定を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成28年度の研究実績の各項目について、年度当初の研究実施計画の項目(1)~(3)に記載した内容を、おおむね達成できているため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、研究計画調書に記載した計画の通りに推進する予定である。
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Causes of Carryover |
購入が適切と考えられる物品が見当たらず、購入を見送ったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
必要に応じて物品への要求仕様を見直しての購入を検討する。
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Research Products
(38 results)